2017年9月  1.被造物を大切にする世界祈願日
 9月3日、カトリックの教会暦では年間第22主日を祝いますが、この日は新たに制定された「被造物を大切にする世界祈願日」です。教皇フランシスコの回勅「ラウダート・シ」で強調されているように、「わたしたちは、環境危機と社会危機という別個の二つの危機にではなく、むしろ、社会的でも環境的でもある一つの複雑な危機に直面しているのです。」それは、日本の教会の9月の意向に示されているように「世界を委ねられた人類」の責任によって、回避しなければならない危機なのでしょう。
 エコロジーの標語に、「Think Globally, Act Locally」があります。地球規模で物事を考え、そして身近なところで活動するという意味です。そして、この人類の委ねられた責任の一端は、私たち一人ひとりに課せられているということも示唆しています。一人ひとりが自分の身の回りからすべての被造物を大切にする心をもち、そして行動することで、はじめてこの危機を回避することができるようになるのです。
 9月3日は、人類全体で、心を一つにして祈りましょう。そして、日々の一刻一刻を被造物を大切にする心で過ごし、実践して参りましょう。