2017年9月  3.被造物の季節
 「被造物の季節(The Season of Creation:9月1日から10月4日)」が始まっています。その中で、教皇フランシスコの「ラウダード・シ」での被造物への配慮の呼びかけに応えるさまざまな催しが、世界規模で行われていますので、そのいくつかを紹介しましょう。
 まず、「被造物の季節」での連携のネットワークです。このサイト、 http://www.seasonofcreation.org/ には、企画されたたくさんの催しがありますので、どうぞ祈りの輪に加わってください。
 その一つに、「オンラインでの祈りの奉仕」があります。第1回は9月1日に行われましたが、第2回は9月19日に計画されています。国際的なエキュメニカルなチームが、オンラインでの祈りを企画していて、この輪に加わることで、今や有名になったエコロジーのネットワークである「350.org」の創設者ビル・マックビン氏や、カンタベリーの大司教、ラテン・アメリカのカトリックの修道女など、実にすばらしい人たちに出会うことができます。

 もう一つの地球規模の運動があります。被造物とともに被造物のための祈り、より簡素な生活を志し、私たちがともに暮らす家(地球)を護るようにと主張する「ラウダート・シの誓い」を100万人のカトリック信徒が立てることを目標として、運動が進められています。詳しくは http://livelaudatosi.org/ のサイトをご覧ください。

 より簡素な生活への転換は、一人ひとりに求められている生活改善です。もはや、争ったり、奪ったり、傷つけたりするときではないのです。自分の利益や、自分の快適さを追求しているうちに、地球全体から「いのち」が消えてしまうのです。ですから、地球という家でともに暮らす私たちは、まず、自分の生活を整えなければならないのです。世界規模で行われているイベントと心を合わせて、すべての被造物のために祈り、自分の生活を簡素にする一週間といたしましょう。