2022年6月  3.世界家庭大会
 第10回世界家庭大会(WMOF)が6月22日から26日までローマで開催されます。通常は3年に一度開催されるカトリック教会で最大規模の家庭集会です。前回は教皇が司式する閉会のミサに100万人を超える人々が参加しました。昨年の6月に開催の予定でしたが、コロナ禍の終息のめどが立たないので延期され、参加者も2000家族に制限されて今年の開催となりました。テーマは「家庭の愛:召命と聖性への道」です。
 23日は開会のミサで幕を開け、2つのテーマを論じ合います。第1のテーマは「シノダリティ(synodality)と各国の教会」、第2は「結婚1年目に寄り添って」です。24日はパネリストたちが「キリスト者の家庭のアイデンティティと使命」について家庭生活とソーシャル・メディアを含むテクノロジーの観点から論じ、また午後には「性教育」について話し合う予定です。
 25日は、特に結婚生活に召された聖人たちに焦点を当てて「家庭生活における聖性への道」について討議します。そして現地時間の17:30にはサンピエトロ広場での教皇フランシスコによるミサが予定されています。
 教皇の今月の意向は、この世界家庭大会に合わせて、「家庭」が取り上げられています。また、今月の教皇メッセージビデオでも、教皇は家庭の豊かさについて触れながら、世界家庭大会についても語っています。
 残念ながら、日本の教会では詳しく紹介されていませんが、バチカンはさまざまなメディアを通じてこの大会を世界中に発信しようとしています。集う人の数を制限しての開催ですから、YouTubeなどを使って、会議の模様や教皇ミサが中継され、配信されるかもしれません。私たちも大会の開催に合わせて、家庭が聖性への道を歩むことができますようにと、心を合わせて祈りをささげてまいりましょう。