2023年4月  2.日本カトリック学校連合会
 日本の教会は、意向に「カトリック学校」を掲げ、「カトリック教育のすばらしさを伝えるものとなりますように」と祈ることを奨めています。日本では、18の大学、12の短期大学、261の小学校・中学校・高等学校、628の保育園・認定こども園・幼稚園が、223のカトリック系の学校法人によって運営されていて、「日本カトリック大学・短期大学連盟」「日本カトリック小中高連盟」「日本カトリック幼保連盟」を組織し、その3つを合わせた一般財団法人として「日本カトリック学校連合会」が構成されています。連合会のウェブサイトには「キリスト教精神に根ざしたカトリック学校教育の振興を図ることを目的とし、そこに必要とされる事業を展開しています」と記されています。
 この連合会に加盟するにあたっては、教区長によってカトリック学校であると認定されていることが要件となります。カトリック学校の多くは、教区長の要請によって修道会が開設した経緯がありますが、信徒がキリスト教教育を大切にしたいと設立した学校が、教区長によって認定されたものもあります。
 今後の課題と対応について、連合会は次のように事業報告書に記しています。

 司祭・修道者の高齢化や減少に伴い、カトリック学校としてのアイデンティティの維持・継承が喫緊の課題である。これらに対応するため、学校責任者の養成や教職員研修がより重要性を増すと同時に、優秀な教職員人材の確保が必要となっている。また、少子化や私学間競争、公立学校との競合など、経営面の課題も山積しており、学校法人の組織の在り方自体を検討することも求められる時機が到来していると考えられる。課題に対応すべく、当連合会では、ホームページによる人材情報の取り扱い、「学校法人特別委員会」「研修会特別委員会」の活動を通して、有効な支援を行えるよう努めている。

 日本カトリック学校連合会が、またそれぞれの学校が、このような課題に取り組み、意向に掲げられたように「カトリック教育のすばらしさを伝えるものとなりますように」と祈り願う一週間といたしましょう。