偏った見方を越えて
 ほとんどの人は、自分の過去を思い出すと、幸福で充実した時よりも、苦しかった時、失敗した時の方を思い出しがちです。その結果、自分の長所やほめられた時よりも、欠点のために叱られた、あるいは傷ついた時の方が意識に強く残っています。従って、自分が神に愛された、可能性に満ちた傑作品というよりも、価値のない人間、たいして期待できない人間だと決めつけ、ますます落ち込んでしまいます。それは譬えで言えば、大きな白い紙に黒い一点がある時、ほとんどの人は小さな黒い点しか見ないで、その点よりはるかに大きなまっ白な紙を見逃してしまうことです。
 人生は単に私の人生ではなく、「神と私の人生」であることに気づきたいものです。自分の欠点よりも神の働きを見たいものです。
イシドロ・リバス 著 「祈りを深めるために(その1)―自分の人生の中で―」(新世社)
『自分の歴史の中で神を見つける』 より
(生活の霊性-祈りを深めるために 4)