祈りについて
 すべてを抱擁し、すべての存在を支え、すべてのものに宿っておられる奥義的な存在(神)とのコミュニケーションを「祈り」と言います。
 祈りは大きく分ければ、「口祷」と「念祷」に分けられます。口祷は、言葉を唱えて神と語る時です。念祷は、言葉なしに祈る時で、黙想と観想等に分けられます。
 黙想と観想は白黒のように違うものではないから、「黙想的な祈り」と「観想的な祈り」と呼べましょう。「黙想的な祈り」とは、神やその愛、永遠性等について考えて祈ることです。「観想的な祈り」とは、神等について考えて祈るよりも、考えを少ししておいて、神やその愛等を味わって祈ることです。
 しかし、どの祈りにも「・・・について考える」作業もあれば、「味わう」こともあります。
 「黙想的な祈り」は考えることが主で、「観想的な祈り」には考えることが多少あっても、それを味わうことに重点があり、時間的にもそれが主になります。一般的には「観想的な祈り」の方が望ましいと言われます。成長するには新しい考えも必要ですが、それは必ずしも祈りの時間にではなくても、勉強や霊的読書、説教等でも得られます。
イシドロ・リバス 著 「祈りを深めるために(その1)―自分の人生の中で―」(新世社)
『今の自分で神を見つける』 より
(生活の霊性-祈りを深めるために 10)