愛の体験の必要性
 人間が生きるためには、愛された体験を持つことが空気のように、あるいはそれ以上に必要だと言われています。特に神に愛されていることは、幸福の始まり、生きる源であって、情緒安定感、自分に自信を持つきっかけ、信仰生活の出発、神との親しさの前提なのです。
 たとえ親の愛が感じられなくなった時でも、神から絶対的に無条件にユニークな愛で、愛されている実感はありがたく、自律性のために必要です。
 神の愛は、自分にとって一番身近なものであり、命の支えと条件です。しかし、身近だからこそかえって気づかないことが多いのです。神は本質的に愛だから、絶え間なく愛し、生かし続けてくれます。その愛が感じられないとか、信じられないとか、ピンと来ないのは、神の問題ではなく、むしろ私の受け方に障害があるからではないでしょうか。心理学者が言うように、すべての心理的障害は、愛された実感の不足から来ます。
イシドロ・リバス 著 「祈りを深めるために(その1)―自分の人生の中で―」(新世社)
『神からの愛の体験を助けるために』 より
(生活の霊性-祈りを深めるために 30)