だいじょうぶ
 「だいじょうぶ、だいじょうぶ、わたしはあなたのことをいつも見ています。わたしはあなたが大好きです。」
 小さな人が私の前に現れてこう言う。顔はよく田舎の細道に祀(まつ)られているおじぞうさんのようで、足は土にまみれ、場所は田畑の中。あたたかいその言葉からあふれる空気につつまれていた。はっとした。目が覚めた。2005年初夢でした。私はカトリック信者。毎週教会の正面にはイエス様がいらっしゃるのを目にしている。そこから想像する神様から、あまりにもかけはなれた夢の中の日本昔話に出てくるような神様。
 我家には10歳の、社会適応するのが難しい(子どもは少なからずそうかもしれませんが)娘がいます。彼女への私の口癖は「だいじょうぶ」です。寒い冬、暑い夏、行事の前、出かける前・・・・。彼女中心に振り返ってみると、幼稚園ではほとんどの行事に出席できず、(前日になると、必ず高熱が出て欠席。)小学校では緊張と自分への完璧を求めすぎて通えなかったりです。そんな中、負担をかけるように口にしてしまった「だいじょうぶ?」
 テストで、すべて○でないとだめ。×は許せない、と彼女は口にしていました。×はいいよ、×をもらうとこれがだめならこうかしら、と考える力をもらえるから、○は○でいいけれど×も×でいいものよ、○も×もだいじょうぶ。
 この時からわたしの口癖である「だいじょうぶ?」は、イントネーションの違う「だいじょうぶ!!」になりました。日々の生活の悩みは尽きませんが、何(誰)を望み、信じ、愛するか。そこに心をもってゆけば、「だいじょうぶ!!」ではないのでしょうか。どんな人のそば、もっとも近いところに、どのような姿であろうともそう言ってらっしゃる方がいらっしゃるはず。
 私の初夢は、本当にあたたかな少々ユニークな、ここにいらっしゃる方の夢のように思います。感謝。
〈山口 38歳女性 主婦〉
(出来事に聴く 75 2005/1/28)