WYDをおえて
 第20回2005年ワールドユースデー・ケルン大会のテーマは「私たちはイエスを拝みに来たのです」(マタイ2・2参照)でした。世界中から若者が100万人集まったといわれています。その中の日本巡礼団300人が“なかま”として集えたことに、感謝を伝えたいです。17日間という長期間、毎日イベントづくしで、神の力なしには乗り切ることができなかったと思います。
 7日目の夕方、本大会へ向けて、デュッセルドルフにある宿舎に着きました。すでに22時ごろ、疲れ果てた中、夕食になりました。ところが配布途中で、夕食の数が足りないことに気づき、皆で分かち合うことになりました。足りないのだから仕方がないと思い、楽しくいただきました。むしろ、これから隣で寝起きを共にするなかまと知り合う、良い機会になりました。約30名分不足していたと思いますが、皆が配布分を返却したため、逆に、余ってしまいました。翌日、ある青年が、「昨日の分かち合いは、『5つのパンと2匹の魚』の話そのものだね」といいました。さらにミサでは、神父さまが、「パンと魚を増やす奇跡物語(マタイ14・13-21)は、ただ主イエスがなさった奇跡だという考え方もできるが、昨日のように、皆が分かち合った体験ではないか。個人で持っていたものをまわりの人に分け与える、分かち合いの奇跡ではないか」とおっしゃいました。これが皆で同じ経験をし、私が気づかないことを周りの人を通して知るという体験になりました。この体験を通して、私は今までの、恥ずかしい、くやしいという感情ではなく、もっと教えてほしい、そのようななかまともっと共にいたいと思うようになったのです。たとえ話を、実際に体験し、その中で、生活する喜び、なかまとともにいることで味わえる幸せを教えていただきました。
 その後も、毎日のようになかまと‘分かち合う’ことがあり、2・3度トラブルから不安を感じたこともありましたが、その都度、すぐに神に満たされました。社会人になり、常に大きな不安を抱いていた5年間でしたが、この“なかま”との出会いで、私は新しい道に気づかされました。神を信頼し、神に委ね、自分の身を尽くすことの喜びに向かうという道に。
 多くの方々の支えに心から感謝しています。これからも日本に住む若者、世界に住む若者が、神を拝む道を歩むことができるよう、より一層の応援をお願いいたします。
〈27歳女性 教員〉
* ふりかえりのヒント*
1.聖書の物語(マタイ14章の奇跡物語のような)を実感した体験があるでしょうか。それはどんなものですか。
2.自分の「なかま」との出会いで、気づかされたことがあるのでしょうか。
3.今の若者に期待することは。共に歩む道はあるでしょうか。
(出来事に聴く 89 2005/9/9)