四季の実り
 秋になりました。私は、時々夫婦の黙想会のお手伝いをしますが、先日、丁度一つの黙想会を終えたところです。その時に、次のような質問がありました。「相手を果物に例えるならどんな味ですか。」
 ある人は、「私はリンゴが好きですが、私の主人は梨の味です。」「私の家内はブドウの味です。」このように、それぞれ違う性格を持っている二人の人格が出会い、互いに関わり合いながら、愛の種を蒔き、大切に育て合う結婚生活の美しさを垣間見る思いでした。しかし愛が実を結ぶためには、長い道のりが必要であることも実感しました。自然が暖かい太陽、涼しい風、時には雨、嵐、台風などを通り、秋になったら豊かな実をもたらすように、夫婦もそんな試練を通して、愛と信頼が増し、成長していくものだと思いました。
 夫婦の秋とは、どんなものかと想像してみました。おそらく相手を変えようとしないでありのままに受け入れ、相手を自由にすることができことではないでしょうか。もし時間があって二人だけになったら、何をしようかなと思うとき、二人で散歩したり、つきない会話、あるいは話さなくても二人でいることだけで満たされた安心感、幸せがあるような親しい友人ような関係でもあるのではないかと思います。そうすればきっと稲穂の実った黄金の波のようでしょう。いずれ冬が訪れ、一人ぼっちになったとしても、相手が残してくれた思い出は、ほかほかの焼き芋のように暖めてくれるに違いありません。
 このような目で回りを見ると、人々の違いが豊かな色、味、実のように写って、うれしくなりました。神様の恵みである秋の実りを、夫婦を通して、自然の実りを通して味わうことができたことを感謝しています。

 実りの秋を過ごすこの時、この体験もっと深め、味わって見たいと思っています。
〈韓国から 援助マリア会修道女 43歳〉
* ふりかえりのヒント*
1.ありふれた日常生活の中で、自然に味わうこと、好きなこと夢中になることなどから大切なことに気づかされたことがありますか。どんなことでしょう。もう一度味わい直して見るのもいいかも知れません。
2.自分の“生活の味わい”を広げ深めるためにどんなことが助けとなりますか。
(出来事に聴く 124 2007/10/19)