20170430143726.jpg 2017/5/21  復活節第6主日 

  第一朗読  使徒言行録 8:5-8、14-17
 フィリポはサマリアの町に下って、人々にキリストを宣べ伝えた。群衆は、フィリポの行うしるしを見聞きしていたので、こぞってその話に聞き入った。実際、汚れた霊に取りつかれた多くの人たちからは、その霊が大声で叫びながら出て行き、多くの中風患者や足の不自由な人もいやしてもらった。町の人々は大変喜んだ。
 エルサレムにいた使徒たちは、サマリアの人々が神の言葉を受け入れたと聞き、ペトロとヨハネをそこへ行かせた。二人はサマリアに下って行き、聖霊を受けるようにとその人々のために祈った。人々は主イエスの名によって洗礼を受けていただけで、聖霊はまだだれの上にも降っていなかったからである。ペトロとヨハネが人々の上に手を置くと、彼らは聖霊を受けた。

第二朗読  ペトロの手紙 一 3:15-18
 (愛する皆さん、)心の中でキリストを主とあがめなさい。あなたがたの抱いている希望について説明を要求する人には、いつでも弁明できるように備えていなさい。それも、穏やかに、敬意をもって、正しい良心で、弁明するようにしなさい。そうすれば、キリストに結ばれたあなたがたの善い生活をののしる者たちは、悪口を言ったことで恥じ入るようになるのです。神の御心によるのであれば、善を行って苦しむ方が、悪を行って苦しむよりはよい。キリストも、罪のためにただ一度苦しまれました。正しい方が、正しくない者たちのために苦しまれたのです。あなたがたを神のもとへ導くためです。キリストは、肉では死に渡されましたが、霊では生きる者とされたのです。

福音朗読  ヨハネによる福音書 14:15-21
 (そのとき、イエスは弟子たちに言われた。)「あなたがたは、わたしを愛しているならば、わたしの掟を守る。わたしは父にお願いしよう。父は別の弁護者を遣わして、永遠にあなたがたと一緒にいるようにしてくださる。この方は、真理の霊である。世は、この霊を見ようとも知ろうともしないので、受け入れることができない。しかし、あなたがたはこの霊を知っている。この霊があなたがたと共におり、これからも、あなたがたの内にいるからである。わたしは、あなたがたをみなしごにはしておかない。あなたがたのところに戻って来る。しばらくすると、世はもうわたしを見なくなるが、あなたがたはわたしを見る。わたしが生きているので、あなたがたも生きることになる。かの日には、わたしが父の内におり、あなたがたがわたしの内におり、わたしもあなたがたの内にいることが、あなたがたに分かる。わたしの掟を受け入れ、それを守る人は、わたしを愛する者である。わたしを愛する人は、わたしの父に愛される。わたしもその人を愛して、その人にわたし自身を現す。」



黙想のヒント

 キリストを愛すること。

つまり、御父のおもいをあますところなく生きたキリストから遣わされた聖霊を受けて、

聖霊の内において生きること。こうしたメッセージを、三つの朗読箇所が示しています。


 私たちは、たいていの場合、自分自身にこだわっています。

自分の都合を最優先しており、他人に対しては無関心な態度をとったり、

神のことは眼中にはないわけです。

結局、人間というものは、自分を甘やかしており、

心地よさを求めつづけてしまうのでしょう。

しかし、今日、キリストは相手に対して、自己中心的な視点から抜け出して、

聖霊の息吹に支えられて生きるように勧めています。


 イエス・キリストは常に弟子たちのことを気づかっています。

つまり、キリストは自分の使命を終えて御父のもとへと帰ってゆく際に、

弟子たちの将来を支える弁護者としての聖霊を遣わす約束を与えています。

聖霊は御父と御子との深い一致のよろこびを弟子たちに想い起こさせると同時に、

弟子たちのことを世間の冷たい風当たりから守る役目をもっています。


弁護者というイメージは、相手を決して見捨てることなく、

徹底的に守り抜く保護者としての力強さを実感させてくれます。

キリストは力強く弟子たちをかばいつづける意図を明確に表明しており、

その強靭な意志は聖霊の愛情深い支えとして後世におよぼされてゆくのでしょう。


 キリストは常に相手を第一に優先して支えようとします。

他人に対して関心を示し、親身になって関わりつづけます。

御父である神が人間ひとりひとりを決して見捨てることなく、守りつづけるのと同様、

御子キリストもまた弟子たちをかばい、いつまでもともに過ごそうと志します。

相手とのつながりを徹底的に保ち、相手の成長を願う親心を備えている御子キリストの姿勢は、

まさに御父の慈愛深い包容力を忠実に反映すると同時に、

いつまでも相手のことを想いつづけている

一貫した関わりの誠実さの具体化としての聖霊の派遣とも

密接に結びついています。

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(日曜日のみことば 2017-05-21)
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