最後の信仰告白

ヨハネ23世

 このベッドは祭壇です。祭壇は犠牲を必要とします。私はここにいます。教会、教会一致のための公会議の継続、世界の平和、キリスト者の一致、これらのために私の生命をささげます。
 私の司祭職の秘密は、ベッドの前に私が置きたいと願った十字架の内にあります。十字架につけられたイエスは、私をご覧になり、私はイエスと話します。夜にイエスとの間で度々行った長い会話をとおして、世界をあがなうという思想は、私にはかつてないほど、緊急を要するものと思えてきました。“わたしにはこの囲い場のもの以外の羊がいる”。大きく広げられたイエスの両腕は、イエスがすべての人びとのために死なれたことを物語っています。イエスの愛、イエスのゆるしは、どのような人をも拒まないのです。
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 この最後の時にあたり、私の心は平静で、主がその慈しみで、私を退けたりされないであろうと確信しています。私はふさわしくない者ですが、主に仕え、真理、正義、愛徳、福音のいう“温和で謙遜な心”を尊ぶこと以外、何も求めません。
 私の地上での仕事は終りますが、キリストは生きておられ、教会はその任務を続けるでしょう。人びとよ、“一致して、一つになってください”(1963年9月5日)。

  
写真: 中司 伸聡
  

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