人の愛から神の愛へ 1
 神は人間の五感で把握できる方ではありませんから、神の愛と言われても何となくあいまいで不安が残ります。しかし、まわりの人々が示してくれる具体的な愛は、神の愛を知り始めるきっかけになると思います。私たちには、人から愛されていることを疑いなく感じる時もありますし、信頼してくれる人もいます。特に親子や夫婦の場合には、それを強く感じるかもしれません。その場合に不思議なことがあります。その人たちは、私の弱さや欠点をよく知っているにもかかわらず、かえって、ありのままの私を受け入れ、愛してくれています。いつもではないとしても、頼ってくれる時があります。その人が私を愛し信頼することができるのは、私の欠点や弱さよりも、もっと深いところに、信頼と愛に値する何かがあるからに違いありません。不思議なことには、私をよく知らない人よりも、私のすべてを知っている人の方が私を愛し、信頼してくれるのです。
イシドロ・リバス 著 「祈りを深めるために(その1)―自分の人生の中で―」(新世社)
『神からの愛の体験を助けるために』 より
(生活の霊性-祈りを深めるために 31)