七、奉献の祈り
 奉献の祈りは、神の望みと奉仕に完全に自らを空け渡すことを伴います。それは、神への応答に敏感なキリスト者によってささげられます。彼らは求められているのを知れば、それを果たしたいと思うし、傷ついた人々に出会うと、彼らをいやすために働きます。歴史は神に自らを奉献したがゆえに驚くべきことを行った人々で一杯です。インド、カルカッタの貧しい人々の間で働いたマザーテレサ、カナダ、ラブラドールのエスキモーや先住民、白人たちの間で働いた英国人医師ウィルフレッド・グレンフェル、それに、ロンドンのスラムで働いた救世軍の創始者ウィリアム・ブース将軍、フランスの貧しい人々や北アフリカからつれてこられた奴隷のために尽くしたヴィンセンシオ・ア・パウロ、正義への深い感覚をもち、アメリカの貧しい市民のために衣食住を提供する多くのシェルターを開いたドロシー・デイ・・・彼らはそのような人たちです。

 もちろん、奉献された生き方は、また、最期を迎えた病床の妻への忠実さを保ち深い愛をもって仕える夫や、わがままな子供のために熱心に祈る母親、そして、悪い行動に誘う仲間の圧力に徹底して抵抗する若者の姿の中にも見出すことができるのです。
(生活の霊性-祈りの七景 7)