毎日のみことば
1月11日 年間第1水曜日
第一朗読 ヘブライ人への手紙 2:14-18
(人は)血と肉を備えているので、イエスもまた同様に、これらのものを備えられました。それは、死をつかさどる者、つまり悪魔を御自分の死によって滅ぼし、死の恐怖のために一生涯、奴隷の状態にあった者たちを解放なさるためでした。確かに、イエスは天使たちを助けず、アブラハムの子孫を助けられるのです。それで、イエスは、神の御前において憐れみ深い、忠実な大祭司となって、民の罪を償うために、すべての点で兄弟たちと同じようにならねばならなかったのです。事実、御自身、試練を受けて苦しまれたからこそ、試練を受けている人たちを助けることがおできになるのです。
福音朗読 マルコによる福音書 1:29-39
(そのとき、イエスは)会堂を出て、シモンとアンデレの家に行った。ヤコブとヨハネも一緒であった。シモンのしゅうとめが熱を出して寝ていたので、人々は早速、彼女のことをイエスに話した。イエスがそばに行き、手を取って起こされると、熱は去り、彼女は一同をもてなした。夕方になって日が沈むと、人々は、病人や悪霊に取りつかれた者を皆、イエスのもとに連れて来た。町中の人が、戸口に集まった。イエスは、いろいろな病気にかかっている大勢の人たちをいやし、また、多くの悪霊を追い出して、悪霊にものを言うことをお許しにならなかった。悪霊はイエスを知っていたからである。
朝早くまだ暗いうちに、イエスは起きて、人里離れた所へ出て行き、そこで祈っておられた。シモンとその仲間はイエスの後を追い、見つけると、「みんなが捜しています」と言った。イエスは言われた。「近くのほかの町や村へ行こう。そこでも、わたしは宣教する。そのためにわたしは出て来たのである。」そして、ガリラヤ中の会堂に行き、宣教し、悪霊を追い出された。
祈りのヒント |
どんな命も大切にし、分け隔てなく助け起こすイエスの手。 熱から解放されて自由を取り戻したシモンの姑は、精一杯の愛と誠意を込めて、もてなしをしたことだろう。 暗い台所での地味な仕事に、今まで味わったことのない喜びや生きる力を感じながら…。 イエスの手は、わたしたちを仕える愛に目覚めさせる。 イエスに受け入れられたように人に寄り添い、耳を傾け、置かれたその場で、それぞれができる小さな自分を差し出していこう。 一人ひとりが感じているイエスの優しさ、あたたかさが、伝わっていきますように! |
(毎日のみことば 2023-01-11) |