1月11日 降誕節土曜日

第一朗読  ヨハネの手紙 一 5:14-21
(愛する皆さん、) 何事でも神の御心に適うことをわたしたちが願うなら、神は聞き入れてくださる。これが神に対するわたしたちの確信です。わたしたちは、願い事は何でも聞き入れてくださるということが分かるなら、神に願ったことは既にかなえられていることも分かります。
死に至らない罪を犯している兄弟を見たら、その人のために神に願いなさい。そうすれば、神はその人に命をお与えになります。これは、死に至らない罪を犯している人々の場合です。死に至る罪があります。これについては、神に願うようにとは言いません。不義はすべて罪です。しかし、死に至らない罪もあります。
わたしたちは知っています。すべて神から生まれた者は罪を犯しません。神からお生まれになった方が、その人を守ってくださり、悪い者は手を触れることができません。わたしたちは知っています。わたしたちは神に属する者ですが、この世全体が悪い者の支配下にあるのです。わたしたちは知っています。神の子が来て、真実な方を知る力を与えてくださいました。わたしたちは真実な方の内に、その御子イエス・キリストの内にいるのです。この方こそ、真実の神、永遠の命です。子たちよ、偶像を避けなさい。

福音朗読  ヨハネによる福音書 3:22-30
(そのとき、)イエスは弟子たちとユダヤ地方に行って、そこに一緒に滞在し、洗礼を授けておられた。他方、ヨハネは、サリムの近くのアイノンで洗礼を授けていた。そこは水が豊かであったからである。人々は来て、洗礼を受けていた。ヨハネはまだ投獄されていなかったのである。ところがヨハネの弟子たちと、あるユダヤ人との間で、清めのことで論争が起こった。彼らはヨハネのもとに来て言った。「ラビ、ヨルダン川の向こう側であなたと一緒にいた人、あなたが証しされたあの人が、洗礼を授けています。みんながあの人の方へ行っています。」ヨハネは答えて言った。「天から与えられなければ、人は何も受けることができない。わたしは、『自分はメシアではない』と言い、『自分はあの方の前に遣わされた者だ』と言ったが、そのことについては、あなたたち自身が証ししてくれる。花嫁を迎えるのは花婿だ。花婿の介添え人はそばに立って耳を傾け、花婿の声が聞こえると大いに喜ぶ。だから、わたしは喜びで満たされている。あの方は栄え、わたしは衰えねばならない。」

祈りのヒント
わたしたちは、自分の生活のなかで、人々を神の元に連れてゆくようにと呼びかけられています。
洗礼者ヨハネは、人々が自分にではなく、イエス様のもとへ集まり始めた時も、悲しくなったり、うらやましく思ったりはせず、この使命をしっかりと自覚していました。わたしたちにも思いから行いまで謙虚に生きることが求められています。
「権力ある者を王位から引き降ろされます」(ルカ 1、52)。
それでもわたしたちは、時々ヨハネの弟子のような態度を取ってしまいます。自分の地位、権力を守りたくなり、他の人に負けたくないという気持ちがわいてきてしまいます。
どうかいつでもヨハネのような態度を持てますようにと願いましょう。
(毎日のみことば 2020-01-11)

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