日曜日のみことば
1月4日 主の公現
第一朗読 イザヤの預言 60:1-6
(エルサレムよ、)起きよ、光を放て。あなたを照らす光は昇り主の栄光はあなたの上に輝く。見よ、闇は地を覆い暗黒が国々を包んでいる。しかし、あなたの上には主が輝き出で、主の栄光があなたの上に現れる。国々はあなたを照らす光に向かい、王たちは射し出でるその輝きに向かって歩む。目を上げて、見渡すがよい。みな集い、あなたのもとに来る。息子たちは遠くから娘たちは抱かれて、進んで来る。そのとき、あなたは畏れつつも喜びに輝き、おののきつつも心は晴れやかになる。海からの宝があなたに送られ国々の富はあなたのもとに集まる。らくだの大群ミディアンとエファの若いらくだがあなたのもとに押し寄せる。シェバの人々は皆、黄金と乳香を携えて来る。こうして、主の栄誉が宣べ伝えられる。
第二朗読 エフェソの教会への手紙 3:2、3b、5-6
(皆さん、)あなたがたのために神がわたしに恵みをお与えになった次第について、あなたがたは聞いたにちがいありません。秘められた計画が啓示によってわたしに知らされました。この計画は、キリスト以前の時代には人の子らに知らされていませんでしたが、今や“霊”によって、キリストの聖なる使徒たちや預言者たちに啓示されました。すなわち、異邦人が福音によってキリスト・イエスにおいて、約束されたものをわたしたちと一緒に受け継ぐ者、同じ体に属する者、同じ約束にあずかる者となるということです。
福音朗読 マタイによる福音 2:1-12
イエスは、ヘロデ王の時代にユダヤのベツレヘムでお生まれになった。そのとき、占星術の学者たちが東の方からエルサレムに来て、言った。「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。わたしたちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです。」これを聞いて、ヘロデ王は不安を抱いた。エルサレムの人々も皆、同様であった。王は民の祭司長たちや律法学者たちを皆集めて、メシアはどこに生まれることになっているのかと問いただした。彼らは言った。「ユダヤのベツレヘムです。預言者がこう書いています。『ユダの地、ベツレヘムよ、お前はユダの指導者たちの中で決していちばん小さいものではない。お前から指導者が現れ、わたしの民イスラエルの牧者となるからである。』」
そこで、ヘロデは占星術の学者たちをひそかに呼び寄せ、星の現れた時期を確かめた。そして、「行って、その子のことを詳しく調べ、見つかったら知らせてくれ。わたしも行って拝もう」と言ってベツレヘムへ送り出した。彼らが王の言葉を聞いて出かけると、東方で見た星が先立って進み、ついに幼子のいる場所の上に止まった。学者たちはその星を見て喜びにあふれた。家に入ってみると、幼子は母マリアと共におられた。彼らはひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。ところが、「ヘロデのところへ帰るな」と夢でお告げがあったので、別の道を通って自分たちの国へ帰って行った。
| 祈りのヒント |
| 最近の自動車は「ナビゲーションシステム」が付いていますので、初めて行く場所でも安心して目的地まで行くことができますし、最短のコースも自動的に検索してくれ、到着時間まで表示されます。自動車に限らず、歩行者でもスマートフォンのアプリケーションを使って目的地に導いてくれます。 まだ「ナビゲーションシステム」がなく、地図を見ながら目的地に行っていた時に比べるととても便利になっていますし、たとえ、入る道路を間違っても、再検索して目的地まで導いてくれます。 きょうのみことばは、「占星術の学者たちが幼子イエスを訪問する」場面です。彼らは、エルサレムまでは星に導かれて来ることができますが、そこから先は、星を見失って目的地まで行くことができません。それで、ユダヤの王であったヘロデの所に行って、「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。わたしたちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです」と尋ねます。 ヘロデは、祭司長や律法学者たちに尋ね、「ユダヤのベツレヘムです」という答えを聞きます。ヘロデは、占星術の学者たちをベツレヘムに送り出します。占星術の学者たちは、再び彼らを導いていた【星】に導かれ、幼子のいる場所まで辿り着きます。みことばには、「学者たちはその星を見て喜びにあふれた」とあります。なぜ、彼らは「喜びにあふれた」のでしょうか。 それは、長い旅路の末、ようやく彼らが探し求めていた「ユダヤ人の王」に会えると思っただけではなく、その場所に「彼らが探し求めていたものがおられる」と信じていたからなのでしょう。彼らにとって「ユダヤ人の王(幼子イエス)」に会うことは、自分たち異邦の民への【救い】が成就すると信じていたのではないでしょうか。 私たちは、霊的な「ナビゲーション」を使って、彼らのように幼子イエスに出会うという【喜び】を、日々の生活の中でも思い起こしていくことができたらいいですね。 |
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| (日曜日のみことば 2026-01-04) |


