1月9日 主の洗礼

第一朗読  イザヤ書 42:1-4、6-7
(主は言われる。)見よ、わたしの僕、わたしが支える者を。わたしが選び、喜び迎える者を。
彼の上にわたしの霊は置かれ 彼は国々の裁きを導き出す。彼は叫ばず、呼ばわらず、声を巷に響かせない。
傷ついた葦を折ることなく 暗くなってゆく灯心を消すことなく 裁きを導き出して、確かなものとする。
暗くなることも、傷つき果てることもない、この地に裁きを置くときまでは。島々は彼の教えを待ち望む。
主であるわたしは、恵みをもってあなたを呼び あなたの手を取った。民の契約、諸国の光として あなたを形づくり、あなたを立てた。見ることのできない目を開き、捕らわれ人をその枷から 闇に住む人をその牢獄から救い出すために。

(△または 使徒言行録 10:34-38)
(その日、)ペトロは口を開きこう言った。「神は人を分け隔てなさらないことが、よく分かりました。どんな国の人でも、神を畏れて正しいことを行う人は、神に受け入れられるのです。神がイエス・キリストによって――この方こそ、すべての人の主です――平和を告げ知らせて、イスラエルの子らに送ってくださった御言葉を、あなたがたはご存じでしょう。ヨハネが洗礼を宣べ伝えた後に、ガリラヤから始まってユダヤ全土に起きた出来事です。つまり、ナザレのイエスのことです。神は、聖霊と力によってこの方を油注がれた者となさいました。イエスは、方々を巡り歩いて人々を助け、悪魔に苦しめられている人たちをすべていやされたのですが、それは、神が御一緒だったからです。」

福音朗読  マタイによる福音書 3:13-17
そのとき、イエスが、ガリラヤからヨルダン川のヨハネのところへ来られた。彼から洗礼を受けるためである。ところが、ヨハネは、それを思いとどまらせようとして言った。「わたしこそ、あなたから洗礼を受けるべきなのに、あなたが、わたしのところへ来られたのですか。」しかし、イエスはお答えになった。「今は、止めないでほしい。正しいことをすべて行うのは、我々にふさわしいことです。」そこで、ヨハネはイエスの言われるとおりにした。イエスは洗礼を受けると、すぐ水の中から上がられた。そのとき、天がイエスに向かって開いた。イエスは、神の霊が鳩のように御自分の上に降って来るのを御覧になった。そのとき、「これはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」と言う声が、天から聞こえた。

祈りのヒント
ご自分を小さく低くして水の中に沈み、罪あるものの弱さ、苦しみに連帯するイエスの洗礼は、神のみ心に適うこと。罪があっても神に結び合わされて生きる道を、わたしたちに開いてくださった。
イエスに向けられる御父の無限の愛(霊)が、イエスの存在を通して、洗礼を受けたわたしたちにも同じように与えられている。
この恵みを心から受け取り、神に祝福されて歩むわたしたちの道は、へりくだりの道。
神と人を愛し、仕えるイエスの謙遜に学びながら、天に開かれた救いの道をイエスと共に歩んでいけますように!
(毎日のみことば 2023-01-09)

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