10月19日 年間第28土曜日

第一朗読  ローマの信徒への手紙 4:13、16-18
(皆さん、)神はアブラハムやその子孫に世界を受け継がせることを約束されたが、その約束は、律法に基づいてではなく、信仰による義に基づいてなされたのです。従って、信仰によってこそ世界を受け継ぐ者となるのです。恵みによって、アブラハムのすべての子孫、つまり、単に律法に頼る者だけでなく、彼の信仰に従う者も、確実に約束にあずかれるのです。彼はわたしたちすべての父です。「わたしはあなたを多くの民の父と定めた」と書いてあるとおりです。死者に命を与え、存在していないものを呼び出して存在させる神を、アブラハムは信じ、その御前でわたしたちの父となったのです。彼は希望するすべもなかったときに、なおも望みを抱いて、信じ、「あなたの子孫はこのようになる」と言われていたとおりに、多くの民の父となりました。

福音朗読  ルカによる福音書 12:8-12
(そのとき、イエスは弟子たちに言われた。)「だれでも人々の前で自分をわたしの仲間であると言い表す者は、人の子も神の天使たちの前で、その人を自分の仲間であると言い表す。しかし、人々の前でわたしを知らないと言う者は、神の天使たちの前で知らないと言われる。人の子の悪口を言う者は皆赦される。しかし、聖霊を冒涜する者は赦されない。会堂や役人、権力者のところに連れて行かれたときは、何をどう言い訳しようか、何を言おうかなどと心配してはならない。言うべきことは、聖霊がそのときに教えてくださる。」

祈りのヒント
イエスは、自分に向かって吐き出される軽蔑や呪いの言葉でさえ、すべて受け取り、欠けのあるわたしたちの側に立って、赦しを願ってくれる。聖霊は、どんな時も、どんなところでも、わたしたちを神の救いのみ心へと導いてくれるが、冒涜する人の心を無理にこじ開けてなかに入ることはなさらない。
自覚もないままに、魂が枯渇していくのは、神のみ心ではない。
わたしたちは、神の命に生かされて生きる者だ。
神に誠実であろうとするほど、神を主と認めない人々との関係のなかで、不当な重圧やトラブルにも直面する。
相手を赦すキリストの心を、(生死を超え)永遠の命に結ばれて生きる信仰を、必要なときにイエスの仲間だと言い表わす勇気を、殉教した多くの先達に学んでいこう。
「聖霊がそのときに教えてくださる」
わたしたちの心にも、神の導く言葉が届きますように!
(毎日のみことば 2019-10-19)

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