10月8日 年間第27金曜日

第一朗読  ヨエル書 1:13-15、2:1-2
祭司よ、粗布を腰にまとって嘆き悲しめ。祭壇に仕える者よ、泣き叫べ。神に仕える者よ、粗布をまとって夜を明かせ。献げ物の穀物とぶどう酒は、もはやあなたたちの神の宮にもたらされることはない。断食を布告し、聖会を召集し、長老をはじめこの国の民をすべてあなたたちの神、主の神殿に集め主に向かって嘆きの叫びをあげよ。
ああ、恐るべき日よ主の日が近づく。全能者による破滅の日が来る。
シオンで角笛を吹きわが聖なる山で鬨(とき)の声をあげよ。この国に住む者は皆、おののけ。主の日が来る、主の日が近づく。それは闇と暗黒の日、雲と濃霧の日である。強大で数多い民が、山々に広がる曙の光のように襲ってくる。このようなことは、かつて起こったことがなくこれから後も、代々再び起こることはない。

福音朗読  ルカによる福音書 11:15-26
(そのとき、イエスは悪霊どもを追い出しておられたが、人々の)中には、「あの男は悪霊の頭ベルゼブルの力で悪霊を追い出している」と言う者や、イエスを試そうとして、天からのしるしを求める者がいた。しかし、イエスは彼らの心を見抜いて言われた。「内輪で争えば、どんな国でも荒れ果て、家は重なり合って倒れてしまう。あなたたちは、わたしがベルゼブルの力で悪霊を追い出していると言うけれども、サタンが内輪もめすれば、どうしてその国は成り立って行くだろうか。わたしがベルゼブルの力で悪霊を追い出すのなら、あなたたちの仲間は何の力で追い出すのか。だから、彼ら自身があなたたちを裁く者となる。しかし、わたしが神の指で悪霊を追い出しているのであれば、神の国はあなたたちのところに来ているのだ。強い人が武装して自分の屋敷を守っているときには、その持ち物は安全である。しかし、もっと強い者が襲って来てこの人に勝つと、頼みの武具をすべて奪い取り、分捕り品を分配する。わたしに味方しない者はわたしに敵対し、わたしと一緒に集めない者は散らしている。」
「汚れた霊は、人から出て行くと、砂漠をうろつき、休む場所を探すが、見つからない。それで、『出て来たわが家に戻ろう』と言う。そして、戻ってみると、家は掃除をして、整えられていた。そこで、出かけて行き、自分よりも悪いほかの七つの霊を連れて来て、中に入り込んで、住み着く。そうなると、その人の後の状態は前よりも悪くなる。」

祈りのヒント
今日の福音でイエスを批判した人たちのように、わたしたちも他者の悪いところならすぐに見つけることができるのに、他者の良いところとなると、それを見つけるのも認めるのも難しくなります。しかし、自分も他者も、すべての良いところは神の恵みによるものです。他者の良いところを認めづらいのなら、まずその人を通して輝き出ている神の恵みを見出すようにしてみましょう。
(毎日のみことば 2021-10-08 )

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