11月11日 聖マルチノ(ツール)司教

第一朗読  知恵の書 1:1-7
国を治める者たちよ、義を愛せよ、善良な心で主を思い、素直な心で主を求めよ。主を試すことをしない人は主を見いだし、不信を抱かない人に主は御自身を示される。よこしまな考えは人を神から遠ざけ、主の力は、試そうとする愚か者の罪深さを暴く。
知恵は悪を行う魂には入らず、罪のとりこになっている体には住み着かない。人を教え導く聖なる霊は、偽りを避け、愚かな考えからは遠ざかり、不正に出会えばそれを嫌う。
知恵は人間を慈しむ霊である。しかし、神を汚す者を赦さない。神は人の思いを知り、心を正しく見抜き、人の言葉をすべて聞いておられる。主の霊は全地に満ち、すべてをつかさどり、あらゆる言葉を知っておられる。

福音朗読  ルカによる福音書 17:1-6
(そのとき、)イエスは弟子たちに言われた。「つまずきは避けられない。だが、それをもたらす者は不幸である。そのような者は、これらの小さい者の一人をつまずかせるよりも、首にひき臼を懸けられて、海に投げ込まれてしまう方がましである。あなたがたも気をつけなさい。もし兄弟が罪を犯したら、戒めなさい。そして、悔い改めれば、赦してやりなさい。一日に七回あなたに対して罪を犯しても、七回、『悔い改めます』と言ってあなたのところに来るなら、赦してやりなさい。」
使徒たちが、「わたしどもの信仰を増してください」と言ったとき、主は言われた。「もしあなたがたにからし種一粒ほどの信仰があれば、この桑の木に、『抜け出して海に根を下ろせ』と言っても、言うことを聞くであろう。」

祈りのヒント
はい、主よわかっています。
わたしには「からし種一粒ほどの信仰」すらないのです。
こんなに「主よ」「主よ」と口にしていてもそれは口だけになっていたり、その場限りの言葉であったり。
そうなのです、主よ、わたしは既に自分の都合の良い信仰をもっていることがわかっています。
あなたを一番に、あなたを最優先に、と思っていても、そうではない力に自分ががんじがらめになることが多々あることがわかっています。
ですから、主よ、わたしの信仰を増してください、などとは申しません。
わたしに信仰があるように力を貸してください。
そう願います。
(毎日のみことば 2019-11-11)

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