11月13日 年間第32土曜日

第一朗読  知恵の書 18:14-16、19:6-9
沈黙の静けさがすべてを包み、夜が速やかな歩みで半ばに達したとき、あなたの全能の言葉は天の王座から、情け容赦のないつわもののように、この滅びの地に下った。それは、取り消しのきかないあなたの命令を 鋭い剣のように手にして、すべてを死で満たし、天に触れながらも、地を踏んで立っていた。
全被造物はそれぞれ本性を保ちつつ、新たな姿に変えられ、御命令に服従して、あなたの子らを無事に守った。雲は宿営を覆い、以前水のあったところには乾いた地が現れ、紅海には妨げるもののない道ができ、逆巻く波からは草の生えている平野が出現した。驚くべき奇跡を目の当たりにしながら、そこを民全体が御手に守られて渡って行った。彼らは、牧場の馬のように走り回り、小羊のように跳びはね、主よ、自分たちを救ってくださったあなたをたたえた。

福音朗読  ルカによる福音書 18:1-8
(そのとき、)イエスは、気を落とさずに絶えず祈らなければならないことを教えるために、弟子たちにたとえを話された。「ある町に、神を畏れず人を人とも思わない裁判官がいた。ところが、その町に一人のやもめがいて、裁判官のところに来ては、『相手を裁いて、わたしを守ってください』と言っていた。裁判官は、しばらくの間は取り合おうとしなかった。しかし、その後に考えた。『自分は神など畏れないし、人を人とも思わない。しかし、あのやもめは、うるさくてかなわないから、彼女のために裁判をしてやろう。さもないと、ひっきりなしにやって来て、わたしをさんざんな目に遭わすにちがいない。』」それから、主は言われた。「この不正な裁判官の言いぐさを聞きなさい。まして神は、昼も夜も叫び求めている選ばれた人たちのために裁きを行わずに、彼らをいつまでもほうっておかれることがあろうか。言っておくが、神は速やかに裁いてくださる。しかし、人の子が来るとき、果たして地上に信仰を見いだすだろうか。」

祈りのヒント
無視されても、やもめは諦めずに裁判官に関わろうとした。神にも人にも動じない裁判官が、彼女の願いを聞き入れた。
神と関わり続けることの大切さをやもめは教えてくれる。どんなに小さな存在でも、叫び続けるその声は大きくなって神に届き、小さな存在の、神への大きな信頼は地上に希望をもたらしていく。
祈りは、神との絆! 神に従う「選ばれた人たち」の信仰の始発点。祈りによって、信仰は強められ支えられていく。
苦しく辛い状況が続いても、わたしたちは絶えず祈り続けていこう!
(毎日のみことば 2021-11-13)

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