11月13日 年間第32水曜日

第一朗読  知恵の書 6:1-11
王たちよ、聞いて悟るがよい。地の果てまで治める者たちよ、学ぶがよい。多くの人々を支配し、その国々の数を誇る者たちよ、耳を傾けよ、あなたたちの権力は主から、支配権はいと高き方から与えられている。主はあなたたちの業を調べ、計画を探られる。あなたたちは国に仕える身でいながら正しい裁きをせず、掟を守らず、神の御旨にそって歩まなかった。神は恐るべき姿で直ちにあなたたちに臨まれる。上に立つ者は厳しく裁かれるのだ。最も小さな者は憐れみを受けるにふさわしい。しかし、力ある者は力による取り調べを受ける。万物の主はだれの顔色もうかがわず、強大な者をも恐れない。大いなる者も小さな者も、御自分が造り、万物を公平に計らっておられるからだ。しかし、権力者には厳しい吟味が行われる。支配者たちよ、わたしはあなたたちに言う。知恵を学び、職務にもとることがないように。聖なる掟を聖なる手段で守る者は、聖とされ、掟を学んだ者には弁明の道が開かれる。わたしの言葉を熱心に求め、慕うがよい。そうすれば教訓が身につくだろう。

福音朗読  ルカによる福音書 17:11-19
イエスはエルサレムへ上る途中、サマリアとガリラヤの間を通られた。ある村に入ると、重い皮膚病を患っている十人の人が出迎え、遠くの方に立ち止まったまま、声を張り上げて、「イエスさま、先生、どうか、わたしたちを憐れんでください」と言った。イエスは重い皮膚病病を患っている人たちを見て、「祭司たちのところに行って、体を見せなさい」と言われた。彼らは、そこへ行く途中で清くされた。その中の一人は、自分がいやされたのを知って、大声で神を賛美しながら戻って来た。そして、イエスの足もとにひれ伏して感謝した。この人はサマリア人だった。そこで、イエスは言われた。「清くされたのは十人ではなかったか。ほかの九人はどこにいるのか。この外国人のほかに、神を賛美するために戻って来た者はいないのか。」それから、イエスはその人に言われた。「立ち上がって、行きなさい。あなたの信仰があなたを救った。」

祈りのヒント
10人の皮膚病を患っている人たちはイエスの言葉にすがります。
イエスは彼らを見て、ただ声をかけるだけです。
「祭司たちのところに行って、体を見せなさい。」
その言葉に10人はすがりました。祭司のところへ見せたら何かが起きる、と思っていたのかもしれません。しかし、祭司に見せる前に清くなります。清くなったとたん、自己中心に陥っているように感じます。
清くされた喜びで自分がいっぱいになり、先へと進んでしまいます。
それは次の一歩を進んでいるということでは悪いことではありません。
ただちょっと立ち止まって、なぜこのようなことが起きたのか、何がきっかけだったのか、ということに気づいたら、自ずと感謝の気持ちがでてくるのではないでしょうか。
喜びをその相手にも伝えるのではないでしょうか。
わたしたちの感情はどんな時でも複雑に入り混じっています。ただただ素直に表現することの難しさもあります。
しかし神の前では何をおいても、神への素直さを表したいものです。
その恵みを願いましょう。
(毎日のみことば 2019-11-13)

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