11月17日 聖エリザベト(ハンガリー)修道女

第一朗読  ヨハネの黙示 5:1-10
わたし(ヨハネ)は、玉座に座っておられる方の右の手に巻物があるのを見た。表にも裏にも字が書いてあり、七つの封印で封じられていた。また、一人の力強い天使が、「封印を解いて、この巻物を開くのにふさわしい者はだれか」と大声で告げるのを見た。しかし、天にも地にも地の下にも、この巻物を開くことのできる者、見ることのできる者は、だれもいなかった。この巻物を開くにも、見るにも、ふさわしい者がだれも見当たらなかったので、わたしは激しく泣いていた。すると、長老の一人がわたしに言った。「泣くな。見よ。ユダ族から出た獅子、ダビデのひこばえが勝利を得たので、七つの封印を開いて、その巻物を開くことができる。」
わたしはまた、玉座と四つの生き物の間、長老たちの間に、屠られたような小羊が立っているのを見た。小羊には七つの角と七つの目があった。この七つの目は、全地に遣わされている神の七つの霊である。小羊は進み出て、玉座に座っておられる方の右の手から、巻物を受け取った。巻物を受け取ったとき、四つの生き物と二十四人の長老は、おのおの、竪琴と、香のいっぱい入った金の鉢とを手に持って、小羊の前にひれ伏した。この香は聖なる者たちの祈りである。そして、彼らは新しい歌をうたった。
「あなたは、巻物を受け取り、その封印を開くのにふさわしい方です。
あなたは、屠られて、あらゆる種族と言葉の違う民、あらゆる民族と国民の中から、御自分の血で、神のために人々を贖われ、彼らをわたしたちの神に仕える王、また、祭司となさったからです。彼らは地上を統治します。」

福音朗読  ルカによる福音 19:41-44
エルサレムに近づき、都が見えたとき、イエスはその都のために泣いて、言われた。「もしこの日に、お前も平和への道をわきまえていたなら……。しかし今は、それがお前には見えない。やがて時が来て、敵が周りに堡塁を築き、お前を取り巻いて四方から攻め寄せ、お前とそこにいるお前の子らを地にたたきつけ、お前の中の石を残らず崩してしまうだろう。それは、神の訪れてくださる時をわきまえなかったからである。」

祈りのヒント
平和の道が見えない「お前」が、現代のわたしたちにも重なる。
平和の道は、神のみ心に従うことからはじまるのに、自己中心の石の心は、神を無視し、神のみ心さえわからない。
イエスの涙がわたしたちの心に沁みとおり、石の心がも砕かれますように!
石が残らず崩される背後には、神のみ手がある。
人の業は崩れ去るが、神の愛の業は崩れない。
武器のいらない、神と共にある、神が導く、命の平和があるのだ。
今日もイエスは訪れ、語りかけている。
「神に心を閉じてはならない」(詩編95:8)。
神の救いのみ心を受け入れていけますように。
(毎日のみことば 2022-11-17)

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