11月21日 聖マリアの奉献

第一朗読  マカバイ記 一 2:15-30
(その日、)背教を強いる王の役人たちが、異教のいけにえを献げさせるためにモデインの町にやって来た。多くのイスラエル人が彼らを迎えに出、マタティアとその息子たちも集められた。そこで王の役人たちは、マタティアに言った。「あなたはこの町では有力な指導者であり、御子息や御兄弟の信望もあつい。率先して王の命令を果たしてもらいたい。これはすべての民族が実行しているもので、ユダの人々も、エルサレムに残留している者たちも行っているのだ。そうすれば、あなたや御子息たちは王の友人と認められ、金銀、その他多くの報奨を受ける栄誉にあずかるであろう。」
マタティアは大声でこれに答えて言った。「たとえ王の領土内に住む全民族が王に従い、各自その先祖の宗教を捨てて王の命令に服したとしても、このわたしと息子たち、同胞たちはわたしたちの先祖の契約を守って歩みます。律法と掟を捨てるなど、論外です。わたしたちの宗教を離れて右や左に行けという王の命令に、従うつもりはありません。」
マタティアが語り終えたとき、一人のユダヤ人が一同の前に進み出て、王の命令に従いモデインの異教の祭壇にいけにえを献げようとした。これを見たマタティアは律法への情熱にかられて立腹し、義憤を覚え、駆け寄りざまその祭壇の前でこの男を切り殺した。またその時、いけにえを強要しに来ていた王の役人の一人をも殺し、この祭壇を引き倒した。それは、あのサルの子ジムリに対してピネハスがしたような、律法への情熱から出た行為であった。マタティアは町の中で大声をあげて言った。「律法に情熱を燃やす者、契約を固く守る者はわたしに続け。」こうしてマタティアと息子たちは、家財一切を町に残したまま、山に逃れた。
一方、これと時を同じくして、義と公正を求める多くの者が、妻子や家畜を伴って荒れ野に下り、そこに住んだ。災いが迫って来たからである。

福音朗読  ルカによる福音書 19:41-44
エルサレムに近づき、都が見えたとき、イエスはその都のために泣いて、言われた。「もしこの日に、お前も平和への道をわきまえていたなら……。しかし今は、それがお前には見えない。やがて時が来て、敵が周りに堡塁を築き、お前を取り巻いて四方から攻め寄せ、お前とそこにいるお前の子らを地にたたきつけ、お前の中の石を残らず崩してしまうだろう。それは、神の訪れてくださる時をわきまえなかったからである。」

祈りのヒント
神が訪れるときはいつでしょう。その時がいつ来てもよいように準備していなければなりません。お手本はマリアさまです。謙遜で従順、理解を超えることが起きても静かに思いめぐらします。人々の回心のために祈ります。そしてその祈りは平和への道を築きます。さあ、わたしたちもマリアさまに倣って祈り、平和への道を造り続けましょう。
(毎日のみことば 2019-11-21)

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