12月13日 待降節第3主日

第一朗読  イザヤ書 61:1-2a、10-11
主はわたしに油を注ぎ 主なる神の霊がわたしをとらえた。わたしを遣わして 貧しい人に良い知らせを伝えさせるために。打ち砕かれた心を包み 捕らわれ人には自由を つながれている人には解放を告知させるために。主が恵みをお与えになる年 わたしたちの神が報復される日を告知(させるために)
わたしは主によって喜び楽しみ わたしの魂はわたしの神にあって喜び躍る。主は救いの衣をわたしに着せ 恵みの晴れ着をまとわせてくださる。花婿のように輝きの冠をかぶらせ 花嫁のように宝石で飾ってくださる。大地が草の芽を萌えいでさせ 園が蒔かれた種を芽生えさせるように 主なる神はすべての民の前で 恵みと栄誉を芽生えさせてくださる。

第二朗読  テサロニケの信徒への手紙 一 5:16-24
(皆さん、)いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。これこそ、キリスト・イエスにおいて、神があなたがたに望んでおられることです。“霊”の火を消してはいけません。預言を軽んじてはいけません。すべてを吟味して、良いものを大事にしなさい。あらゆる悪いものから遠ざかりなさい。
どうか、平和の神御自身が、あなたがたを全く聖なる者としてくださいますように。また、あなたがたの霊も魂も体も何一つ欠けたところのないものとして守り、わたしたちの主イエス・キリストの来られるとき、非のうちどころのないものとしてくださいますように。あなたがたをお招きになった方は、真実で、必ずそのとおりにしてくださいます。

福音朗読  ヨハネによる福音書 1:6-8、19-28
神から遣わされた一人の人がいた。その名はヨハネである。彼は証しをするために来た。光について証しをするため、また、すべての人が彼によって信じるようになるためである。彼は光ではなく、光について証しをするために来た。
さて、ヨハネの証しはこうである。エルサレムのユダヤ人たちが、祭司やレビ人たちをヨハネのもとへ遣わして、「あなたは、どなたですか」と質問させたとき、彼は公言して隠さず、「わたしはメシアではない」と言い表した。彼らがまた、「では何ですか。あなたはエリヤですか」と尋ねると、ヨハネは、「違う」と言った。更に、「あなたは、あの預言者なのですか」と尋ねると、「そうではない」と答えた。そこで、彼らは言った。「それではいったい、だれなのです。わたしたちを遣わした人々に返事をしなければなりません。あなたは自分を何だと言うのですか。」ヨハネは、預言者イザヤの言葉を用いて言った。
「わたしは荒れ野で叫ぶ声である。『主の道をまっすぐにせよ』と。」
遣わされた人たちはファリサイ派に属していた。彼らがヨハネに尋ねて、「あなたはメシアでも、エリヤでも、またあの預言者でもないのに、なぜ、洗礼を授けるのですか」と言うと、ヨハネは答えた。「わたしは水で洗礼を授けるが、あなたがたの中には、あなたがたの知らない方がおられる。その人はわたしの後から来られる方で、わたしはその履物のひもを解く資格もない。」これは、ヨハネが洗礼を授けていたヨルダン川の向こう側、ベタニアでの出来事であった。

祈りのヒント
今日の福音で、洗礼者ヨハネのことが語られています。
ヨハネ福音史家は、彼のことを「神から遣わされた人」と呼んでいます。そして、彼の使命は、“光について証しする”ことだと述べています。
光・・・。この光は、この物語の時代の人々が待ち焦がれ、また、今の時代の私たちも到来を待っている、イエス・キリストです。祭司・レビ人たちがヨハネのところに来て質問しますが、ヨハネの受け答えにとても感動します。彼らの質問はこうです。
「あなたは、どなたですか。」
もし、私もあなたもこのような質問を誰かから受けたら、何と答えるのでしょう・・・。

ヨハネは答えます。はっきりと。違う事は違うと。隠したりしません。ヨハネには、自分が何のために生まれてきて自分の使命が何なのか、明らかにわかっているからです。

ヨハネは答えます。
「わたしは荒れ野で叫ぶ声である。“主の道をまっすぐにせよ”と。」

主の道・・・。
主の道を見出すために、荒れ野を通る必要があるとヨハネが言っているように感じます。
自分の貧しさと謙遜の中でこそ見出されるもの。
この世の富や繁栄の中では、到底見出すことができないもの。
クリスマス・・・。
クリスマスのまことの喜び。
主の道を見出した者の喜び。
その喜びは、イエスキリストの光りと一緒になって、この世を照らす光となります。

この喜びと光を見出すため、クリスマスを待つ今日この時に、荒れ野を歩いてみよう。
私自身の貧しさと謙遜の場所へ、行ってみよう。
祈りの中で。

私の、あなたの、荒れ野に光がさしこむことを深く信じて。

(日曜日のみことば 2020-12-13)

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