12月13日 聖ルチアおとめ殉教者

第一朗読  民数記 24:2-7、15-17
(その日、)バラムは目を凝らして、イスラエルが部族ごとに宿営しているのを見渡した。神の霊がそのとき、彼に臨んだ。彼はこの託宣を述べた。
ベオルの子バラムの言葉。目の澄んだ者の言葉。
神の仰せを聞き 全能者のお与えになる幻を見る者 倒れ伏し、目を開かれている者の言葉。
いかに良いことか ヤコブよ、あなたの天幕は イスラエルよ、あなたの住む所は。
それは広がる谷 大河の岸の園のようだ。それは主が植えられたアロエの木のよう 水のほとりの杉のようだ。
水は彼らの革袋から溢れ 種は豊かな水を得て育つ。彼らの王はアガグよりも栄えそ の王国は高く上げられる。
そして彼は(さらに)この託宣を述べた。ベオルの子バラムの言葉。目の澄んだ者の言葉。
神の仰せを聞き、いと高き神の知識を持ち 全能者のお与えになる幻を見る者 倒れ伏し、目を開かれている者の言葉。
わたしには彼が見える。しかし、今はいない。彼を仰いでいる。しかし、間近にではない。ひとつの星がヤコブから進み出る。
ひとつの笏がイスラエルから立ち上がり モアブのこめかみを打ち砕き シェトのすべての子らの頭の頂を砕く。

福音朗読  マタイによる福音書 21:23-27
(そのとき、)イエスが神殿の境内に入って教えておられると、祭司長や民の長老たちが近寄って来て言った。「何の権威でこのようなことをしているのか。だれがその権威を与えたのか。」イエスはお答えになった。「では、わたしも一つ尋ねる。それに答えるなら、わたしも、何の権威でこのようなことをするのか、あなたたちに言おう。ヨハネの洗礼はどこからのものだったか。天からのものか、それとも、人からのものか。」彼らは論じ合った。「『天からのものだ』と言えば、『では、なぜヨハネを信じなかったのか』と我々に言うだろう。『人からのものだ』と言えば、群衆が怖い。皆がヨハネを預言者と思っているから。」そこで、彼らはイエスに、「分からない」と答えた。すると、イエスも言われた。「それなら、何の権威でこのようなことをするのか、わたしも言うまい。」

祈りのヒント
イエスは率直に答えを出す人、という印象が強かったが、今日の箇所では珍しく問いをかわしている姿が見える。のらりくらりするイエス、とでも言おうか。
しかし、そうさせるのは問いを発する相手が原因である。真剣に対峙しようとしない相手とはこちらも真剣に向かわない。ということは、相手に発する一言一言に責任を持つということ、これは大事である。
(毎日のみことば 2021-12-13 )

ページ上部へ戻る