12月14日 聖ヨハネ(十字架の)司祭教会博士

第一朗読  シラ書(集会の書) 48:1-4、9-11
(そのころ、)火のような預言者エリヤが登場した。彼の言葉は松明のように燃えていた。彼は人々に飢饉をもたらし、その熱意をもって人々の数を減らした。彼は主の言葉によって天を閉ざし、三度、火を降らせた。エリヤよ、あなたはその驚くべき業のゆえに、どれほどほめたたえられたことだろうか。あなたと等しく誇りうる者があろうか。
あなたは火の旋風に包まれ、火の馬の引く車に乗せられ天に上げられた。あなたは、書き記されているとおり、定められた時に備える者。神の怒りが激しくなる前に、これを静め、父の心を子に向けさせ、ヤコブの諸部族を立て直す者。あなたを見る者、また、愛のうちに眠りについた者は幸いである。確かに、わたしたちも生きるであろう。

福音朗読  マタイによる福音書 17:10-13
(山を下りるとき、弟子たちは)イエスに、「なぜ、律法学者は、まずエリヤが来るはずだと言っているのでしょうか」と尋ねた。イエスはお答えになった。「確かにエリヤが来て、すべてを元どおりにする。言っておくが、エリヤは既に来たのだ。人々は彼を認めず、好きなようにあしらったのである。人の子も、そのように人々から苦しめられることになる。」そのとき、弟子たちは、イエスが洗礼者ヨハネのことを言われたのだと悟った。

祈りのヒント
律法学者はイエスをメシアと認めることができなかったので、洗礼者ヨハネにメシアの先駆けとして来るはずのエリヤの姿を重ねる ことができなかった。弟子たちが悟れたのは、イエスの言葉によってだが、それはイエスと共に過ごした時間のなかで、イエスがメシアだと信じることができたからだろう。「人の子も、そのように苦しめられる」という(あまり受け取りたくない)イエスの言葉を、祈りのなかで受け取ってみると、自分が苦しめられてもなお、それを超えて、人々の苦しみを背負っていこうとするイエスの深い愛がみえてくる。神の計らいには、こんなにも深い愛がある!
神の真実は、人の思いや計らいでつくり出すことはできない。「傲慢を取り除け!」と、洗礼者ヨハネの声が聞こえてきそうだ。主よ!あなたを心から信頼し、あなたの愛の計らいに委ねて歩むことができる深い信仰へと成長できますように!
(毎日のみことば 2019-12-14)

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