12月5日 待降節第1水曜日

第一朗読  イザヤ書 25:6-10a
(その日、)万軍の主はこの山で祝宴を開き すべての民に良い肉と古い酒を供される。それは脂肪に富む良い肉とえり抜きの酒。主はこの山で すべての民の顔を包んでいた布と すべての国を覆っていた布を滅ぼし 死を永久に滅ぼしてくださる。主なる神は、すべての顔から涙をぬぐい 御自分の民の恥を地上からぬぐい去ってくださる。これは主が語られたことである。その日には、人は言う。見よ、この方こそわたしたちの神。わたしたちは待ち望んでいた。この方がわたしたちを救ってくださる。この方こそわたしたちが待ち望んでいた主。その救いを祝って喜び躍ろう。主の御手はこの山の上にとどまる。モアブは主の下に踏みにじられるわらが踏みつけられて堆肥の山にされるように。

福音朗読  マタイによる福音書 15:29-37
(そのとき、イエスは)ガリラヤ湖のほとりに行かれた。そして、山に登って座っておられた。大勢の群衆が、足の不自由な人、目の見えない人、体の不自由な人、口の利けない人、その他多くの病人を連れて来て、イエスの足もとに横たえたので、イエスはこれらの人々をいやされた。群衆は、口の利けない人が話すようになり、体の不自由な人が治り、足の不自由な人が歩き、目の見えない人が見えるようになったのを見て驚き、イスラエルの神を賛美した。

イエスは弟子たちを呼び寄せて言われた。「群衆がかわいそうだ。もう三日もわたしと一緒にいるのに、食べ物がない。空腹のままで解散させたくはない。途中で疲れきってしまうかもしれない。」弟子たちは言った。「この人里離れた所で、これほど大勢の人に十分食べさせるほどのパンが、どこから手に入るでしょうか。」イエスが「パンは幾つあるか」と言われると、弟子たちは、「七つあります。それに、小さい魚が少しばかり」と答えた。そこで、イエスは地面に座るように群衆に命じ、七つのパンと魚を取り、感謝の祈りを唱えてこれを裂き、弟子たちにお渡しになった。弟子たちは群衆に配った。人々は皆、食べて満腹した。残ったパンの屑を集めると、七つの籠いっぱいになった。

祈りのヒント
「イエスは群衆をご覧になると、群衆が飼い主のいない羊のように弱り果て、打ちひしがれているのを見て、深く憐れまれた。」イエスさまの心は、いつもわたしたちのために、憐れみに動かされています。いつも、イエスさまはご自分のもとにわたしたちを迎えたがっています。イエスさまは、わたしたちのために、憐れみの心を持たれながら、奇跡を行われます。今日の奇跡でわかるのは、パンの掛け算ではなく、心を開いて、貧しい人と分かち合うことの大切さです。この世界に、わたしたちよりも貧しい人がたくさんいます。イエスさまのように彼らのために、わたしたちの憐れみの心が働きますように。
(毎日のみことば 2018-12-05)

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