2月14日 聖チリロ隠世修道者・聖メトジオ司教

第一朗読  列王記 上 11:29-32、12:19
そのころ、ヤロブアムがエルサレムを出ると、シロの預言者アヒヤが道で彼に出会った。預言者は真新しい外套を着ていた。野には二人のほかだれもいなかった。アヒヤは着ていた真新しい外套を手にとり、十二切れに引き裂き、ヤロブアムに言った。
「十切れを取るがよい。イスラエルの神、主はこう言われる。『わたしはソロモンの手から王国を裂いて取り上げ、十の部族をあなたに与える。ただ一部族だけは、わが僕ダビデのゆえに、またわたしが全部族の中から選んだ都エルサレムのゆえにソロモンのものとする。
このようにイスラエルはダビデの家に背き、今日に至っている。

福音朗読  マルコによる福音書 7:31-37
(そのとき、)イエスはティルスの地方を去り、シドンを経てデカポリス地方を通り抜け、ガリラヤ湖へやって来られた。人々は耳が聞こえず舌の回らない人を連れて来て、その上に手を置いてくださるようにと願った。そこで、イエスはこの人だけを群衆の中から連れ出し、指をその両耳に差し入れ、それから唾をつけてその舌に触れられた。そして、天を仰いで深く息をつき、その人に向かって、「エッファタ」と言われた。これは、「開け」という意味である。すると、たちまち耳が開き、舌のもつれが解け、はっきり話すことができるようになった。イエスは人々に、だれにもこのことを話してはいけない、と口止めをされた。しかし、イエスが口止めをされればされるほど、人々はかえってますます言い広めた。そして、すっかり驚いて言った。「この方のなさったことはすべて、すばらしい。耳の聞こえない人を聞こえるようにし、口の利けない人を話せるようにしてくださる。」

祈りのヒント
この世に溢れる情報や雑音の中で、何かに縛られ、閉じ込められ、分断されている孤独の世界から、イエスはわたしたちを一人一人連れ出し、神につながる場へと呼び出される。
「エッファタ!」イエスの言葉が聞こえて、はじめて、命のコミュニケーションは成り立ち、家族、社会、宗教、国家、どんな関係も、相手の言葉が聞こえることから、命の対話ははじまっていくのだろう。
「エッファタ!」イエスが交わりを支えてくださる。勇気をもって心を開き、相手の心を聴きとりながら、ハッキリと、感謝の言葉で応えていこう!
(毎日のみことば 2020-02-14)

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