2月14日 聖チリロ隠世修道者・聖メトジオ司教

第一朗読  創世記 2:18-25
主なる神は言われた。「人が独りでいるのは良くない。彼に合う助ける者を造ろう。」主なる神は、野のあらゆる獣、空のあらゆる鳥を土で形づくり、人のところへ持って来て、人がそれぞれをどう呼ぶか見ておられた。人が呼ぶと、それはすべて、生き物の名となった。人はあらゆる家畜、空の鳥、野のあらゆる獣に名を付けたが、自分に合う助ける者は見つけることができなかった。主なる神はそこで、人を深い眠りに落とされた。人が眠り込むと、あばら骨の一部を抜き取り、その跡を肉でふさがれた。そして、人から抜き取ったあばら骨で女を造り上げられた。主なる神が彼女を人のところへ連れて来られると、人は言った。「ついに、これこそわたしの骨の骨わたしの肉の肉。これをこそ、女(イシャー)と呼ぼうまさに、男(イシュ)から取られたものだから。」こういうわけで、男は父母を離れて女と結ばれ、二人は一体となる。人と妻は二人とも裸であったが、恥ずかしがりはしなかった。

福音朗読  マルコによる福音書 7:24-30
(そのとき、イエスは)ティルスの地方に行かれた。ある家に入り、だれにも知られたくないと思っておられたが、人々に気づかれてしまった。汚れた霊に取りつかれた幼い娘を持つ女が、すぐにイエスのことを聞きつけ、来てその足もとにひれ伏した。女はギリシア人でシリア・フェニキアの生まれであったが、娘から悪霊を追い出してくださいと頼んだ。イエスは言われた。「まず、子供たちに十分食べさせなければならない。子供たちのパンを取って、小犬にやってはいけない。」ところが、女は答えて言った。「主よ、しかし、食卓の下の小犬も、子供のパン屑はいただきます。」そこで、イエスは言われた。「それほど言うなら、よろしい。家に帰りなさい。悪霊はあなたの娘からもう出てしまった。」女が家に帰ってみると、その子は床の上に寝ており、悪霊は出てしまっていた。

祈りのヒント
我が子や愛する人の苦しみを、なんとかして取り除き、助けてほしいと願う母の思いは、(時代、国籍、人種を超えて)わたしたちに共通する思いだろう。

他人の家にいきなり飛び込み、救いを求める無礼さも、ユダヤ人ではない自分の立場も、彼女は自覚している。イエスの言葉も素直に認めている。しかしそれでもなお、くいさがり、救いを求め続ける母の心は、イエスに向かって、真っ直ぐだ!

イエスこそ、娘の苦しみを救い、苦しみから解放してくれると信じている。
イエスの憐れみ(恵み)を、心底信じて、イエスに全てを賭けている。
テーブルからこぼれ落ちる恵み(子犬のパン屑)で十分だと心から思っている。

へりくだるほど、神の大きさが見えるといわれるが、わたしたちはどうだろう?
主イエスへの信頼を振り返ってみたい。

(毎日のみことば 2019-02-14)

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