毎日のみことば
2月28日 年間第7金曜日
第一朗読 シラ書(集会の書) 6:5-17
のどの麗しい声は、友人を増やし、舌のさわやかな語りかけは、愛想のよい返事を増やす。
多くの人々と親しく挨拶を交わせ。だが、相談相手は千人のうち一人だけに限れ。
友をつくるときは、試してからにせよ。すぐに彼を信頼してはいけない。都合のよいときだけ友となり、苦難のときには、離れてしまう者がいる。
また、心変わりして敵となる友もいて、争いでお前が吐いた悪口を暴露する。食事のときだけ友であり、苦難のときには、離れてしまう者がいる。
お前のはぶりがよいと、お前のようにふるまい、お前の召し使いたちになれなれしくする。しかし、お前が落ちぶれると、背を向け、お前の目から身を隠す。
敵からは遠ざかれ。友達には気をつけよ。誠実な友は、堅固な避難所。その友を見いだせば、宝を見つけたも同然だ。
誠実な友は、何ものにも代え難く、そのすばらしい値打ちは計り難い。誠実な友は、生命を保つ妙薬。
主を畏れる者は、そのような友を見いだす。主を畏れる者は、真の友情を保つ。友もまた、彼と同じようにふるまうから。
福音朗読 マルコによる福音書 10:1-12
(そのとき、)イエスはそこを立ち去って、ユダヤ地方とヨルダン川の向こう側に行かれた。群衆がまた集まって来たので、イエスは再びいつものように教えておられた。ファリサイ派の人々が近寄って、「夫が妻を離縁することは、律法に適っているでしょうか」と尋ねた。イエスを試そうとしたのである。イエスは、「モーセはあなたたちに何と命じたか」と問い返された。彼らは、「モーセは、離縁状を書いて離縁することを許しました」と言った。イエスは言われた。「あなたたちの心が頑固なので、このような掟をモーセは書いたのだ。しかし、天地創造の初めから、神は人を男と女とにお造りになった。それゆえ、人は父母を離れてその妻と結ばれ、二人は一体となる。だから二人はもはや別々ではなく、一体である。従って、神が結び合わせてくださったものを、人は離してはならない。」家に戻ってから、弟子たちがまたこのことについて尋ねた。イエスは言われた。「妻を離縁して他の女を妻にする者は、妻に対して姦通の罪を犯すことになる。夫を離縁して他の男を夫にする者も、姦通の罪を犯すことになる。」
祈りのヒント |
キリスト教の結婚式ではお馴染みのフレーズ「病めるときも健やかなる時も」の誓いの言葉がある。これは神に5つの約束をするもので、その一つは「日々、新たな再決断をする」ことである。これは、世阿弥の「初心忘るべからず」に相通じるものがある。何事においても、始めた頃の謙虚で真剣な気持ちを持ち続けていかねばならないことを意味する。イエスとの最初の出会いを思い起こしてみよう。 |
![]() |
(毎日のみことば 2025-02-28) |