3月26日 四旬節第3火曜日

第一朗読  ダニエル書補遺 アザルヤ 2:11-20
(その日、アザルヤは)火の中で、口を開いて次のように祈った。
「(主よ、)あなたの御名のゆえに我らを決して見捨てることなく、あなたの契約を取り消さないでください。あなたの愛されたアブラハムとあなたの僕イサクとあなたの聖なるイスラエルとに免じて、あなたの憐れみを、我らから取り去らないでください。あなたはこの先祖たちに、子孫を天の星のように、海辺の砂のように増やす、と言われました。ところが、主よ、我らはどの民よりも少なくなり、我らの罪のゆえに、今日、全地で卑しめられています。今や、高官も預言者も指導者もなく、焼き尽くす献げ物もいけにえも供え物も香もなく、憐れみを得るために献げ物を御前に供える所もありません。 ただ、砕かれた魂とへりくだる心をもつ我らを、受け入れてください。焼き尽くす献げ物の羊と牛のように、幾万の肥えた小羊のように、今日の我らのいけにえが、御前に受け入れられますように。あなたに従う我らの歩みを全うさせてください。あなたに信頼する者は辱められないからです。今や、我々は心からあなたに従い、あなたを畏れ、御顔を求めます。 我らを辱めず、むしろ、寛容と豊かな憐れみをもって我らに臨んでください。 驚くべき御業をもって、我らを救い、主よ、御名の栄光を輝かせてください。」

福音朗読  マタイによる福音書 18:21-35
そのとき、ペトロがイエスのところに来て言った。「主よ、兄弟がわたしに対して罪を犯したなら、何回赦すべきでしょうか。七回までですか。」イエスは言われた。「あなたに言っておく。七回どころか七の七十倍までも赦しなさい。そこで、天の国は次のようにたとえられる。ある王が、家来たちに貸した金の決済をしようとした。決済し始めたところ、一万タラントン借金している家来が、王の前に連れて来られた。しかし、返済できなかったので、主君はこの家来に、自分も妻も子も、また持ち物も全部売って返済するように命じた。家来はひれ伏し、『どうか待ってください。きっと全部お返しします』としきりに願った。その家来の主君は憐れに思って、彼を赦し、その借金を帳消しにしてやった。ところが、この家来は外に出て、自分に百デナリオンの借金をしている仲間に出会うと、捕まえて首を絞め、『借金を返せ』と言った。仲間はひれ伏して、『どうか待ってくれ。返すから』としきりに頼んだ。しかし、承知せず、その仲間を引っぱって行き、借金を返すまでと牢に入れた。仲間たちは、事の次第を見て非常に心を痛め、主君の前に出て事件を残らず告げた。そこで、主君はその家来を呼びつけて言った。『不届きな家来だ。お前が頼んだから、借金を全部帳消しにしてやったのだ。わたしがお前を憐れんでやったように、お前も自分の仲間を憐れんでやるべきではなかったか。』そして、主君は怒って、借金をすっかり返済するまでと、家来を牢役人に引き渡した。あなたがたの一人一人が、心から兄弟を赦さないなら、わたしの天の父もあなたがたに同じようになさるであろう。」

祈りのヒント
「あわれみ、赦し、寛大さ、愛」、さまざまのものをいただいている私たち、しかし罪を犯し続けるのも私たちです。
神はそのような私たちにイエスをくださり、愛の手を差し伸べてくださいました。
それでもわかろうとしないかたくなで、恩知らずの人間という現実もあります。
赦しに甘えてしまう自分の罪深さを本当に悟れるよう、神の導きを願い、内省することで、神に倣いたいという望みが出てくるのでしょう。
(毎日のみことば 2019-03-26)

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