3月27日 受難の水曜日

第一朗読  イザヤ書 50:4-9a
主なる神は、弟子としての舌をわたしに与え 疲れた人を励ますように 言葉を呼び覚ましてくださる。
朝ごとにわたしの耳を呼び覚まし 弟子として聞き従うようにしてくださる。
主なる神はわたしの耳を開かれた。 わたしは逆らわず、退かなかった。
打とうとする者には背中をまかせ ひげを抜こうとする者には頬をまかせた。 顔を隠さずに、嘲りと唾を受けた。
主なる神が助けてくださるから わたしはそれを嘲りとは思わない。 わたしは顔を硬い石のようにする。
わたしは知っている わたしが辱められることはない、と。 わたしの正しさを認める方は近くいます。
誰がわたしと共に争ってくれるのかわれわれは共に立とう。 誰がわたしを訴えるのかわたしに向かって来るがよい。
見よ、主なる神が助けてくださる。 誰がわたしを罪に定めえよう。

福音朗読  マタイによる福音書 26:14-25
そのとき、十二人の一人で、イスカリオテのユダという者が、祭司長たちのところへ行き、「あの男をあなたたちに引き渡せば、幾らくれますか」と言った。そこで、彼らは銀貨三十枚を支払うことにした。そのときから、ユダはイエスを引き渡そうと、良い機会をねらっていた。
除酵祭の第一日に、弟子たちがイエスのところに来て、「どこに、過越の食事をなさる用意をいたしましょうか」と言った。イエスは言われた。「都のあの人のところに行ってこう言いなさい。『先生が、「わたしの時が近づいた。お宅で弟子たちと一緒に過越の食事をする」と言っています。』」弟子たちは、イエスに命じられたとおりにして、過越の食事を準備した。夕方になると、イエスは十二人と一緒に食事の席に着かれた。一同が食事をしているとき、イエスは言われた。「はっきり言っておくが、あなたがたのうちの一人がわたしを裏切ろうとしている。」弟子たちは非常に心を痛めて、「主よ、まさかわたしのことでは」と代わる代わる言い始めた。イエスはお答えになった。「わたしと一緒に手で鉢に食べ物を浸した者が、わたしを裏切る。人の子は、聖書に書いてあるとおりに、去って行く。だが、人の子を裏切るその者は不幸だ。生まれなかった方が、その者のためによかった。」イエスを裏切ろうとしていたユダが口をはさんで、「先生、まさかわたしのことでは」と言うと、イエスは言われた。「それはあなたの言ったことだ。」

祈りのヒント
「生まれなかった方がよかった」とイエスに言わせるほど、ユダは過酷な運命を背負うことになります。
何がユダをそうさせたのでしょうか。それは今はもう誰も知り得ません。
もしかしたら彼は、苦しんでいたかもしれません。ユダは誰かにその苦しみを話せたでしょうか。
今、私たちの周りに、そんな人はいないでしょうか。
(毎日のみことば 2024-03-27)

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