3月8日 灰の式後の金曜日

第一朗読  イザヤ書 58:1-9a
(主は言われる。)喉をからして叫べ、黙すな 声をあげよ、角笛のように。わたしの民に、その背きをヤコブの家に、その罪を告げよ。彼らが日々わたしを尋ね求め、わたしの道を知ろうと望むように。恵みの業を行い、神の裁きを捨てない民として、彼らがわたしの正しい裁きを尋ね、神に近くあることを望むように。何故あなたはわたしたちの断食を顧みず、苦行しても認めてくださらなかったのか。見よ、断食の日にお前たちはしたい事をし、お前たちのために労する人々を追い使う。見よ、お前たちは断食しながら争いといさかいを起こし神に逆らって、こぶしを振るう。お前たちが今しているような断食によってはお前たちの声が天で聞かれることはない。そのようなものがわたしの選ぶ断食、苦行の日であろうか。葦のように頭を垂れ、粗布を敷き、灰をまくことそれを、お前は断食と呼び、主に喜ばれる日と呼ぶのか。わたしの選ぶ断食とはこれではないか。悪による束縛を断ち、軛の結び目をほどいて虐げられた人を解放し、軛をことごとく折ること。更に、飢えた人にあなたのパンを裂き与え、さまよう貧しい人を家に招き入れ裸の人に会えば衣を着せかけ同胞に助けを惜しまないこと。そうすれば、あなたの光は曙のように射し出で、あなたの傷は速やかにいやされる。あなたの正義があなたを先導し、主の栄光があなたのしんがりを守る。あなたが呼べば、主は答えあなたが叫べば「わたしはここにいる」と言われる。

福音朗読  マタイによる福音書 9:14-15
(そのとき、)ヨハネの弟子たちがイエスのところに来て、「わたしたちとファリサイ派の人々はよく断食しているのに、なぜ、あなたの弟子たちは断食しないのですか」と言った。イエスは言われた。「花婿が一緒にいる間、婚礼の客は悲しむことができるだろうか。しかし、花婿が奪い取られる時が来る。そのとき、彼らは断食することになる。」

祈りのヒント
キリストの受難物語を読み返すとき、自分が神にたいして日々していることを、わたしたちは痛烈に思い返すにいたります。
……自分のためにしか生きていないこと、無関心とずる賢さで、主の手足にくぎを打ちつけて、何もできなくさせていることを。
・・・
花婿が奪い取られるのは、わたしたちが主を見捨てるときです。そこまでして満たしたい自分の腹が、灰になることを悟るとき、わたしたちは父だけの見る前で、他者の救いのために、断食を決心します。
(毎日のみことば 2019-03-08)

ページ上部へ戻る