5月15日 復活節第6土曜日

第一朗読  使徒言行録 18:23-28
パウロはしばらく(アンティオキア)で過ごした後、また旅に出て、ガラテヤやフリギアの地方を次々に巡回し、すべての弟子たちを力づけた。
さて、アレクサンドリア生まれのユダヤ人で、聖書に詳しいアポロという雄弁家が、エフェソに来た。彼は主の道を受け入れており、イエスのことについて熱心に語り、正確に教えていたが、ヨハネの洗礼しか知らなかった。このアポロが会堂で大胆に教え始めた。これを聞いたプリスキラとアキラは、彼を招いて、もっと正確に神の道を説明した。それから、アポロがアカイア州に渡ることを望んでいたので、兄弟たちはアポロを励まし、かの地の弟子たちに彼を歓迎してくれるようにと手紙を書いた。アポロはそこへ着くと、既に恵みによって信じていた人々を大いに助けた。彼が聖書に基づいて、メシアはイエスであると公然と立証し、激しい語調でユダヤ人たちを説き伏せたからである。

福音朗読  ヨハネによる福音書 16:23b-28
(そのとき、イエスは弟子たちに言われた。)「はっきり言っておく。あなたがたがわたしの名によって何かを父に願うならば、父はお与えになる。今までは、あなたがたはわたしの名によっては何も願わなかった。願いなさい。そうすれば与えられ、あなたがたは喜びで満たされる。
わたしはこれらのことを、たとえを用いて話してきた。もはやたとえによらず、はっきり父について知らせる時が来る。その日には、あなたがたはわたしの名によって願うことになる。わたしがあなたがたのために父に願ってあげる、とは言わない。父御自身が、あなたがたを愛しておられるのである。あなたがたが、わたしを愛し、わたしが神のもとから出て来たことを信じたからである。わたしは父のもとから出て、世に来たが、今、世を去って、父のもとに行く。」

祈りのヒント
イエスの名によって祈る喜びは、わたしたちの願いが、父の愛の心に届いているという喜びであり、どんな願いも、父の救いのみ心につながっていくという喜びである。それは、全て父から与えられる喜びだ。
そこには、自分に都合のいい答えや、期待どおりの結果を受け取る喜びはないが、…延命を願い、それが叶わなくても、魂は死を超えて永遠の命へつながっていく…そんな神にしかできない救いを受け取る喜びがある。
父を愛し、父のみ心に喜んで応えたイエスの生き方に、わたしたちも日々開かれるように!イエスの名によって願っていこう。
(毎日のみことば 2021-05-15)

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