5月28日 年間第8金曜日

第一朗読 Ⅰ シラ 44・1,9-13
誉れ高き人々をたたえよう、我々の歴代の先祖たちを。(しかし、先祖たちの中には)
忘れ去られた者もある。彼らは、存在しなかったかのように消え去り、あたかも生まれ出なかったかのようである。
彼らの子孫も同様であった。
しかし慈悲深い先祖たちの正しい行いは忘れ去られることはなかった。
彼らの子らのもとに、良き遺産、孫たちが残る。彼らの子孫は契約を守り、先祖たちに倣ってその子供たちも契約を守る。彼らの子孫はとこしえに続き、その栄光は消え去ることがない。

福音朗読  マルコによる福音書  11・11-26
(群衆の歓呼の声とともに)イエスはエルサレムに着いて、神殿の境内に入り、辺りの様子を見て回った後、もはや夕方になったので、十二人を連れてベタニアへ出て行かれた。
翌日、一行がベタニアを出るとき、イエスは空腹を覚えられた。そこで、葉の茂ったいちじくの木を遠くから見て、実がなってはいないかと近寄られたが、葉のほかは何もなかった。いちじくの季節ではなかったからである。イエスはその木に向かって、「今から後いつまでも、お前から実を食べる者がないように」と言われた。弟子たちはこれを聞いていた。
それから、一行はエルサレムに来た。イエスは神殿の境内に入り、そこで売り買いしていた人々を追い出し始め、両替人の台や鳩を売る者の腰掛けをひっくり返された。また、境内を通って物を運ぶこともお許しにならなかった。そして、人々に教えて言われた。「こう書いてあるではないか。
『わたしの家は、すべての国の人の 祈りの家と呼ばれるべきである。』ところが、あなたたちはそれを強盗の巣にしてしまった。」
祭司長たちや律法学者たちはこれを聞いて、イエスをどのようにして殺そうかと謀った。群衆が皆その教えに打たれていたので、彼らはイエスを恐れたからである。夕方になると、イエスは弟子たちと都の外に出て行かれた。
翌朝早く、一行は通りがかりに、あのいちじくの木が根元から枯れているのを見た。そこで、ペトロは思い出してイエスに言った。「先生、御覧ください。あなたが呪われたいちじくの木が、枯れています。」そこで、イエスは言われた。「神を信じなさい。はっきり言っておく。だれでもこの山に向かい、『立ち上がって、海に飛び込め』と言い、少しも疑わず、自分の言うとおりになると信じるならば、そのとおりになる。だから、言っておく。祈り求めるものはすべて既に得られたと信じなさい。そうすれば、そのとおりになる。また、立って祈るとき、だれかに対して何か恨みに思うことがあれば、赦してあげなさい。そうすれば、あなたがたの天の父も、あなたがたの過ちを赦してくださる。」

祈りのヒント
神様を想いながら、祈り、願い、神様の愛に触れたとき、その温かさの中で、自分の中にある後ろめたい想い、恨みや妬みの冷たさを感じることがあります。「赦してあげなさい」とイエスは言います。
「そう、神様に大切にされているから、私は大丈夫。他の人を恨んだり、妬んだりする必要はないの」と、いつも神様の愛の中で感じられますように。
(毎日のみことば 2021-05-28 )

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