6月2日 年間第8金曜日

第一朗読 Ⅰ シラ 44・1,9-13
誉れ高き人々をたたえよう、我々の歴代の先祖たちを。(しかし、先祖たちの中には)忘れ去られた者もある。
彼らは、存在しなかったかのように消え去り、あたかも生まれ出なかったかのようである。
彼らの子孫も同様であった。しかし慈悲深い先祖たちの 正しい行いは忘れ去られることはなかった。
彼らの子らのもとに、良き遺産、孫たちが残る。彼らの子孫は契約を守り、先祖たちに倣ってその子供たちも契約を守る。
彼らの子孫はとこしえに続き、その栄光は消え去ることがない。

福音朗読  マルコによる福音書  11・11-26
(群衆の歓呼の声とともに)イエスはエルサレムに着いて、神殿の境内に入り、辺りの様子を見て回った後、もはや夕方になったので、十二人を連れてベタニアへ出て行かれた。
翌日、一行がベタニアを出るとき、イエスは空腹を覚えられた。そこで、葉の茂ったいちじくの木を遠くから見て、実がなってはいないかと近寄られたが、葉のほかは何もなかった。いちじくの季節ではなかったからである。イエスはその木に向かって、「今から後いつまでも、お前から実を食べる者がないように」と言われた。弟子たちはこれを聞いていた。
それから、一行はエルサレムに来た。イエスは神殿の境内に入り、そこで売り買いしていた人々を追い出し始め、両替人の台や鳩を売る者の腰掛けをひっくり返された。また、境内を通って物を運ぶこともお許しにならなかった。そして、人々に教えて言われた。「こう書いてあるではないか。
『わたしの家は、すべての国の人の 祈りの家と呼ばれるべきである。』
ところが、あなたたちはそれを強盗の巣にしてしまった。」
祭司長たちや律法学者たちはこれを聞いて、イエスをどのようにして殺そうかと謀った。群衆が皆その教えに打たれていたので、彼らはイエスを恐れたからである。夕方になると、イエスは弟子たちと都の外に出て行かれた。
翌朝早く、一行は通りがかりに、あのいちじくの木が根元から枯れているのを見た。そこで、ペトロは思い出してイエスに言った。「先生、御覧ください。あなたが呪われたいちじくの木が、枯れています。」そこで、イエスは言われた。「神を信じなさい。はっきり言っておく。だれでもこの山に向かい、『立ち上がって、海に飛び込め』と言い、少しも疑わず、自分の言うとおりになると信じるならば、そのとおりになる。だから、言っておく。祈り求めるものはすべて既に得られたと信じなさい。そうすれば、そのとおりになる。また、立って祈るとき、だれかに対して何か恨みに思うことがあれば、赦してあげなさい。そうすれば、あなたがたの天の父も、あなたがたの過ちを赦してくださる。」

祈りのヒント
イエスは歩き、教え、神殿の境内で売り買いしていた人々を追い出し、台をひっくり返した。大きな声も出されたのだろう。騒ぎになっただろう。しかし、内側は乱れることなく、静かな落ち着きが感じられる。天の父を少しの疑いもなく信頼し、み旨を行うとは、こういうことなのか。
(毎日のみことば 2023-06-02)

 

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