7月16日 年間第15土曜日

第一朗読  ミカ書 2:1-5
災いだ、寝床の上で悪をたくらみ 悪事を謀る者は。
夜明けとともに、彼らはそれを行う。力をその手に持っているからだ。
彼らは貪欲に畑を奪い、家々を取り上げる。住人から家を、人々から嗣業を強奪する。
それゆえ、主はこう言われる。
「見よ、わたしもこの輩に災いをたくらむ。お前たちは自分の首をそこから放しえず
もはや頭を高く上げて歩くことはできない。これはまさに災いのときである。」
その日、人々はお前たちに向かって 嘲りの歌をうたい 苦い嘆きの歌をうたって言う。
「我らは打ちのめされた。 主はわが民の土地を人手に渡される。
どうして、それはわたしから取り去られ 我々の畑が背く者に分けられるのか。」
それゆえ、主の集会で お前のためにくじを投げ 縄を張って土地を分け与える者は
ひとりもいなくなる。

福音朗読  マタイによる福音書 12:14-21
(そのとき、)ファリサイ派の人々は出て行き、どのようにしてイエスを殺そうかと相談した。
イエスはそれを知って、そこを立ち去られた。大勢の群衆が従った。イエスは皆の病気をいやして、御自分のことを言いふらさないようにと戒められた。それは、預言者イザヤを通して言われていたことが実現するためであった。
「見よ、わたしの選んだ僕。わたしの心に適った愛する者。
この僕にわたしの霊を授ける。彼は異邦人に正義を知らせる。
彼は争わず、叫ばず、その声を聞く者は大通りにはいない。
正義を勝利に導くまで、彼は傷ついた葦を折らず、くすぶる灯心を消さない。
異邦人は彼の名に望みをかける。」

祈りのヒント
想定外のこの世の様々な困難のなかで、心身までもが衰弱すれば、誰もが傷ついた葦、くすぶる灯心、自己存在の基盤が揺り動かされる。
イエスは、人の弱さ、もろさを受け止め、自らのみ手でいやし、生かそうとされる。
反対する者は、傷つけても排除しようとするこの世の正義。敵対する者をも赦し、救おうとされる神の正義。わたしたちは神の正義に生かされている。
どんなときも無償の愛をもって導き、大切にしてくれるイエスこそ、わたしたちの希望!
生きる力をイエスにいただきながら、命の光を、感謝の光を、灯していけますように。
(毎日のみことば 2022-07-16)

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