7月18日 年間第15土曜日

第一朗読  ミカ書 2:1-5
災いだ、寝床の上で悪をたくらみ 悪事を謀る者は。夜明けとともに、彼らはそれを行う。力をその手に持っているからだ。彼らは貪欲に畑を奪い、家々を取り上げる。住人から家を、人々から嗣業を強奪する。それゆえ、主はこう言われる。「見よ、わたしもこの輩に災いをたくらむ。お前たちは自分の首をそこから放しえず もはや頭を高く上げて歩くことはできない。これはまさに災いのときである。」
その日、人々はお前たちに向かって嘲りの歌をうたい苦い嘆きの歌をうたって言う。「我らは打ちのめされた。主はわが民の土地を人手に渡される。どうして、それはわたしから取り去られ 我々の畑が背く者に分けられるのか。」それゆえ、主の集会でお前のためにくじを投げ 縄を張って土地を分け与える者はひとりもいなくなる。

福音朗読  マタイによる福音書 12:14-21
(そのとき、)ファリサイ派の人々は出て行き、どのようにしてイエスを殺そうかと相談した。
イエスはそれを知って、そこを立ち去られた。大勢の群衆が従った。イエスは皆の病気をいやして、御自分のことを言いふらさないようにと戒められた。それは、預言者イザヤを通して言われていたことが実現するためであった。
「見よ、わたしの選んだ僕。わたしの心に適った愛する者。この僕にわたしの霊を授ける。彼は異邦人に正義を知らせる。彼は争わず、叫ばず、その声を聞く者は大通りにはいない。正義を勝利に導くまで、彼は傷ついた葦を折らず、くすぶる灯心を消さない。異邦人は彼の名に望みをかける。」

祈りのヒント
神の正義はイエスの愛に現われている。
わたしたちの人生も、傷ついて心折れ、疑心暗鬼の暗い心でさ迷い続け、力を失う時がある。そんな時、この世の正義(力や正しさ)は力を持たず、静かに寄り添う、イエスの愛の赦しのなかで、生きる力を取り戻し、立ち上がっていける。
口論せずに耳を傾け、労して人を癒し、人を見捨てず、愛をもって勝利するイエスに希望を置くことができるわたしたち。この希望に支えられて、一人一人の心にイエスの愛の灯りを燈していこう。世界に福音の光が届くように!
(毎日のみことば 2020-07-18)

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