毎日のみことば
7月9日 年間第14火曜日
第一朗読 創世記 32:23-33
その夜、ヤコブは起きて、二人の妻と二人の側女、それに十一人の子供を連れてヤボクの渡しを渡った。皆を導いて川を渡らせ、持ち物も渡してしまうと、ヤコブは独り後に残った。そのとき、何者かが夜明けまでヤコブと格闘した。ところが、その人はヤコブに勝てないとみて、ヤコブの腿の関節を打ったので、格闘をしているうちに腿の関節がはずれた。「もう去らせてくれ。夜が明けてしまうから」とその人は言ったが、ヤコブは答えた。「いいえ、祝福してくださるまでは離しません。」「お前の名は何というのか」とその人が尋ね、「ヤコブです」と答えると、その人は言った。「お前の名はもうヤコブではなく、これからはイスラエルと呼ばれる。お前は神と人と闘って勝ったからだ。」「どうか、あなたのお名前を教えてください」とヤコブが尋ねると、「どうして、わたしの名を尋ねるのか」と言って、ヤコブをその場で祝福した。ヤコブは、「わたしは顔と顔とを合わせて神を見たのに、なお生きている」と言って、その場所をペヌエル(神の顔)と名付けた。
ヤコブがペヌエルを過ぎたとき、太陽は彼の上に昇った。ヤコブは腿を痛めて足を引きずっていた。こういうわけで、イスラエルの人々は今でも腿の関節の上にある腰の筋を食べない。かの人がヤコブの腿の関節、つまり腰の筋のところを打ったからである。
福音朗読 マタイによる福音書 9:32-38
(そのとき、)悪霊に取りつかれて口の利けない人が、イエスのところに連れられて来た。悪霊が追い出されると、口の利けない人がものを言い始めたので、群衆は驚嘆し、「こんなことは、今までイスラエルで起こったためしがない」と言った。しかし、ファリサイ派の人々は、「あの男は悪霊の頭の力で悪霊を追い出している」と言った。
イエスは町や村を残らず回って、会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、ありとあらゆる病気や患いをいやされた。また、群衆が飼い主のいない羊のように弱り果て、打ちひしがれているのを見て、深く憐れまれた。そこで、弟子たちに言われた。「収穫は多いが、働き手が少ない。だから、収穫のために働き手を送ってくださるように、収穫の主に願いなさい。」
祈りのヒント |
最近、米作りを手作業だけで行う方法の本を読みました。お米ひとつ栽培するのにも、途方もなく大変な労働と苦労があることを知りました。そして収穫の際には、沢山の人の力が必要であることも。 今日の福音を読んでみると、「収穫は多いが、働き手が少ない」と。 働き手が少ないと、いくら実りが多くてもその実りを収穫できず、残して腐らせてしまいます。それは大変残念な結果です。み言葉を聞き、イエスに出会い、人生を180度転換した人を支えることは大切なことです。寄り添うことがまだまだ必要だからです。その人の中に育った実りを腐らせてはいけません。 そのためにはわたしたち一人一人が働き手となれるよう、いつも意識して自分の心を育てていきましょう。 |
(毎日のみことば 2019-07-09) |