第一朗読　　ヘブライ人への手紙　5:7-9
キリストは、肉において生きておられたとき、激しい叫び声をあげ、涙を流しながら、御自分を死から救う力のある方に、祈りと願いとをささげ、その畏れ敬う態度のゆえに聞き入れられました。キリストは御子であるにもかかわらず、多くの苦しみによって従順を学ばれました。そして、完全な者となられたので、御自分に従順であるすべての人々に対して、永遠の救いの源とな（られたのです。）

福音朗読　　ヨハネによる福音書　19:25-27　
（そのとき、）イエスの十字架のそばには、その母と母の姉妹、クロパの妻マリアとマグダラのマリアとが立っていた。イエスは、母とそのそばにいる愛する弟子とを見て、母に、「婦人よ、御覧なさい。あなたの子です」と言われた。それから弟子に言われた。「見なさい。あなたの母です。」そのときから、この弟子はイエスの母を自分の家に引き取った。

(または△ルカ　2:33-35)

祈りのヒント

十字架から離れず、イエスだけを見つめ、イエスの苦しみに自分も心が刺し貫かれ、苦しみを受け取るだけの愛。それが、どんなに深い愛かを彼女たちから学ぶ。 「あなたの子です。」「あなたの母です。」 壮絶な苦しみの中で、他者のしあわせを取り結ぶイエスの愛が、闇を光に変えていく。不条理のうちにあっても、互いの存在が生きる力となり、共に在ることが希望をもたらす。 分け隔てないイエスの愛に結ばれて、聖母とともに、苦しみも悲しみも分かち合う神の家族をつくっていくのはわたしたちの使命。 絶望で終わらない、神の救いの愛が伝わりますように！

（毎日のみことば　2022-09-15）