祈りと生活

4.メディテーション(瞑想)

 

「もし、私が医者であり、世界中の病人のために薬を処方することができるならば、沈黙という薬を処方するでしょう。というのも、たとえ神のことばが現代世界に告げ知らされたとしても、どうして、この喧噪の中で、それを聴くことができるでしょうか? だから、沈黙を創造してください!」

これは19世紀、デンマークのキリスト教哲学者キルケゴールの言葉です。メディテーションは大切な霊的修練です。沈黙において私たちは自らの魂を開いて、神の導きと愛、すすめを感じとることができるのです。神の現存のうちに沈黙してとどまることは、永遠なるものと接触することのできる効果的な道なのです。私たちが内的喧噪を経験している時にも、この沈黙のメディテーションは助けになります。祈りに満ちた沈黙は、悩む魂を安らがせ、騒ぐ霊を鎮静させます。また、それは私たちがもっと明確に、極みまで考え、もっと賢明に祈ることができるよう助けてくれるものなのです。

(生活の霊性-祈りの七景 4)

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