祈りと生活

神は私に現存している

 

私には、神を見つけるのが難しいと感じる時があります。まるで神が、私と共に、私のうちに、私の回りにおられないかのように。

聖書は神の現存を強調します。「あなたが母の胎内にいる前から私はあなたと共にいます。」(エレミヤ1章参照) 「世の創造前から私を選んだ。」(エフェソ1章参照) 「赤ちゃんを抱きしめる父親のように私が彼らを支えていたことを彼らは知らなかった。」(ホセア1章参照) 従って、私が神を見つけるためには、まず自分を見つけなければなりません。神を見つけることができないのは、自分の歴史、自分自身を知らないからです。

神は私に現存しておられます。私は、神に現存するために、まず自分自身に現存する必要があります。神も私も物ではなく、生きている人格です。「現存する」ということは、ただ満員電車の中のように物理的に一緒にいるだけでなく、神が御自分を私に向けているように、私も意識の中で自分の人格と心を神に向けることです。

イシドロ・リバス 著 「祈りを深めるために(その1)―自分の人生の中で―」(新世社) 『自分の歴史の中で神を見つける』 より
(生活の霊性-祈りを深めるために 2)

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