祈りと生活
自分の人生の中で神を味わう 2
前回のポイントに沿って、自分の人生のその時々を思い出して書き留めたら、それで私たちは「自分を見つけた」というわけではありません。神を見つけたと思ったらなおさらのことです。プレゼントを頂いた時に、ただそれを帳簿につけて、後は忘れてしまうようなことはしないでしょう。プレゼントを受けた時には、その美しさを見て味わって楽しみ、それをくれた人を意識して心からありがとうと言うだけでなく、プレゼントを手にしながら、それをくれた人としばらくの間過ごし、その人自身を直接に喜ぶでしょう。 神からのプレゼントの場合、まず思い出してメモを取るのは必要ですが、大切なのはその後のことです。すなわち一つを取ってその時を思い出し、その時の喜びや感激等を今、少しでも感じ、その時の偉大さと美しさを今また味わうことです。 そして、その瞬間に神御自身が現存し、神御自身がこの私を成功させ、愛するように生かして下さること、愛されている自分、成功している自分、賜物である自分と共に喜んで下さる神を味わうのです。すなわち、このエクササイズを次の三つのステップでやってみて下さい。
① その恵みや成功を思い出し、 このプロセスを、「自分の生活を観想する」と言います。「自分の人生の中で神を味わう」とか、あるいは「神と共に自分の人生を味わう」とも言えます。 |
イシドロ・リバス 著 「祈りを深めるために(その1)―自分の人生の中で―」(新世社) 『自分の歴史の中で神を見つける』 より |
(生活の霊性-祈りを深めるために 6) |