こころの散歩

世界を変える祈り

世界を変える祈り

 革命家が若かった時、彼は毎日熱心に、神にこう祈っていた。
 「神様、この世界を変える力を与えてください。」

 月日がたち、彼は40代になった。
 人生の半分が過ぎようとしているのに、自分は何も変えていない
 ということがわかって、彼は祈りを変えた。
 「神様、私が身近に関わっているあの人々、家族、友だちを変える力を
 どうか与えてください。私は、それだけで満足します。」

 今、革命家は年をとり、人生の残りの日数が見えてくるようになった。
 「神様、私の祈りはこれだけです。
 自分自身を変えることができる恵みを、お与えください。」

 そして人生を回想して、しみじみ思った。
 『もしも、若い時にこう祈っていたならば、私は人生を無駄にしなかっただろう。』

  
画: フェリペ・オカディス
  

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