こころの散歩

苦しみに意味を与える

苦しみに意味を与える

 アウシュビッツ強制収容所の中で、過酷な労働と飢餓と理不尽な虐待に毎日痛めつけられていた哲学者のフランクルは、神と取引をして、苦しみに「意味」を与えたといいます。
 「自分はこの過酷な苦しみに耐えるから、その分だけ同じ収容所の女子棟にいる最愛の妻の苦しみを取り除いてください」と、神に祈ったのです。それからは、苦しみそのものは変わらなくても、その苦しみにも「妻の苦しみを取り除くという意味」があり、地獄の苦しみに耐えられたのです。

  
  

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