2007年8月の意向
 教皇が示される一般の意向は、私たちの大切にしているものは何かを問い直すようにすすめています。経済的に豊かになることは、幸福になるための条件なのでしょうか。快適で便利な生活環境の中で暮らせば、幸せなのでしょうか。この一カ月、真の幸福の発見に努めてみましょう。
 また8月は、隣人である中国の教会について思いめぐらしながら、毎日を過ごして参りましょう。中国から伝えられるさまざまな情報を受けとめて、そこで暮らす人々が、イエスの福音に触れることができるように祈りたいと思います。
 8月は、この地球上に二つの原子爆弾が投下された月です。6日に広島で、9日に長崎で炸裂し、人々のいのちを一瞬のうちに奪い、放射能によってその後にも多大な被害をもたらした、あの「核」の経験を学び、次世代に語り継ぎたいものです。日本の地にあって平和のために働くときには、いつも、この「核」のことに思いをいたし、核兵器の廃絶とテロの防止を全世界に訴えて参りましょう。


一般: 真の幸福の発見
 困難の中にある人々が、幸福への発見へと導く光と支えをキリストの中に見出すように

宣教: 中国の教会
 中国の教会がまとまりを証しし、ペトロの後継者との交わりを示すように

日本の教会: 核とテロのない世界の建設
 すべての善意の人々が平和な世界を築くことができるように

「核による国際的な緊張に関しては、真剣で誠実な交渉を通してすべての国にとってふさわしい解決を生み出すことができるように。また、テロの脅威を取り去るために、国家と国際機関の指導者が、異なる民族、文化、宗教間の平和的な共存への望みを強められますように」
――教皇ベネディクト十六世 (2006年4月16日 復活祭メッセージ)