2008年1月  4.ちがっていても協力する
 さまざまな宗教を信じている各々の人びとが、おたがいの協力活動を積み重ねていくことが一番大切だと言えましょう。ちがっていても、協力していけば、それでよいのではないでしょうか。
 さまざまな問題がうずまく現代世界で、それぞれの宗教者たちは一致団結して協力していくことが急務です。もはや、ちがいにばかり目を向けている時代ではありません。むしろ、いまの私たちは共通目標を設定して全人類の幸福を考えていくべき時期にさしかかっています。
 一番大切な目標は、平和を実現することではないでしょうか。安心して暮せる状況をつくりあげること。平和は、イデオロギーではありません。つまり、平和とは、一部の有力者が叫ぶような理念だけのきれいごとではありません。むしろ、誰もが、日常生活をつつがなく過ごしていける状態をつくりあげることが平和です。笑顔ですごせること。――あまりにも当たり前のことですが、実現するには、かなりの努力が必要になります。
 ほかにも、地球温暖化防止のための工夫をすることなども、共通の努力目標になるでしょう。それぞれの宗教の教えを厳密に比較して議論している場合ではないわけで、地球全体・人類全体の行く末を、いまから真剣に考えていくことが一番優先されるべきだと思います。あなたなら、どう動き始めますか?