2008年2月 2.心の病と孤独 |
![]() B子さんはこの病気がいつ治るのだろうか? と疑問に思っています。病院の先生に聞いてみましたが、はっきりした答えはもらえませんでした。直ったら、また元のように働きたいと思っているのですが、このごろ、本当に直るのだろうか? ということも疑問に感じるようになっています。そんなことを考えているとやるせない、不安な気持ちになってくるのです。こんな気持ちを誰かに聞いてもらいたいのですが、昔の仕事の同僚に話しても元気で働いている人には分かってもらえそうもありません。病院のお医者さんは忙しく、短い診察時間の中ではじっくりと話を聞いてもらえそうもありません。結局、家で独りぼっちでぼんやりとしていると、将来どうなるんだろうと不安な気持ちはますます大きくなってしまうのです。 心の病を抱えている人には、親身になって話しを聞いてくれる人が必要です。いつも、理解されていないのではないか、受け入れられていないのではないか、独りぼっちになってしまうのではないかと、不安を抱いています。心の有様についても話しを聞いてもらえる機会が少しでも増えるように、また、私たちが、その人たちの隣人となることができるようになりたいと願います。 |
写真: 中司 伸聡 |